中国人強制連行、国賠棄却

秋田・花岡鉱山の労働者ら

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請求棄却の判決を受け、大阪地裁前で垂れ幕を掲げる原告ら=29日午前

 第2次大戦中に秋田県の花岡鉱山や大阪の造船所などに強制連行され、過酷な労働を強いられたとして、中国人労働者と遺族ら計19人が国に計8250万円の損害賠償と謝罪を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は29日、請求を棄却した。

 判決理由で酒井良介裁判長は「日中共同声明で、裁判上の個人の賠償請求権は放棄された」とする2007年の最高裁判決を踏襲し、原告らが賠償を求める権利は失われたと判断した。

 一方、戦時中に日本政府が労働力不足から国策として強制連行を実施したことを認定。「劣悪な環境で長時間にわたり重労働させた」と指摘した。 

中国人の強制連行を巡る訴訟の判決で、大阪地裁に向かう原告と弁護士ら=29日午前