「医者いらずの健康体に!」 新しい運動を考案した、カリスマインストラクターの沖縄愛

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フィットネスインストラクター 高崎玲子さん=那覇市出身

 平日は神奈川県内の八つのスポーツクラブで週22本のレッスンをこなし、土日は個人指導や後進の育成にいそしむ。受講生から絶大な支持を集め、週刊誌ではカリスマインストラクターとして、その指導法が特集を組まれる。「呼ばれるうちが花ですから」と謙遜しつつ、柔和な笑顔には、エクササイズを伝える喜びがのぞく。「この仕事が天職だと思っています」

 「医者いらずの健康体に! 呼吸をととのえる『らくゆるメソッド』」。週刊誌「サンデー毎日」の表紙に躍る大見出し。昨年9月以来、図解入りの特集記事が何度も組まれる。「人生最後の日まで自分の足で歩く」を目標にした体の動かし方は、「お尻ぎゅっ」「ひざ裏ゴリゴリ」など、分かりやすく、手軽に続けられるのが特徴だ。

 インストラクターとして約30年の指導歴になるが、社会人生活の出発は、ごく普通の会社員だった。

 短大を卒業後、県内の銀行に就職。しかしわずか1年で退社し、幹部秘書としてNTTに転職。定時に仕事が終わる利点を生かし、スポーツクラブに通い始めたことが人生の転機となる。

 もともと運動は好きだった。高校時代は野球部のマネジャー。エアロビクスにはまり、養成講座でインストラクターの資格を取る。平日は会社員、週末はエアロビ教室という「二足のわらじ」生活は約10年続く。

 結婚を機に専業主婦となり、上京。2人の子育てに追われてインストラクターとしての活動も休止したが、「あの時間があるから今がある」と振り返る。

 子どもが小学生になった頃、「公民館で教えてほしい」との要望が届く。地域の主婦を中心に教え始めたが、若い時にエアロビで腰やひざを痛め「運動したくてもできない」人が想像以上に多かった。育児など目まぐるしい日々で主婦が時間をつくる大変さも身に染みて分かった。

 短い時間で効果を生み、けがをせずに続けられる体の動かし方はどうあるべきか-。整体、筋トレ、マッサージなど、さまざまなジャンルの運動法を取り入れた「らくゆるメソッド」を考案する原動力になった。

 昨年1月、自身の会社を立ち上げ、講習会でメソッドを会得した人にライセンス(認定証)を与えている。現時点で取得者は10人。裾野を広げ、より多くの人にメソッドを伝えたいと願う。「沖縄にも教える場をつくり、指導者も育てたい。長寿県に返り咲くお手伝いがしたいんですよ」。カリスマにちらり、ウチナーンチュの顔がのぞいた。(東京報道部・西江昭吾)=連載・アクロス沖縄<102>

 

 【プロフィール】たかさき・れいこ 1959年、那覇市生まれ。小禄高校、沖縄キリスト教短大を卒業後、沖縄海邦銀行に入社。NTTに転職し、9年勤めた後、結婚を機に退社。上京後、神奈川県のスポーツジムを中心に週2千人超に指導している。昨年1月、「楽フィットネス高崎」合同会社代表。問い合わせは、メールinfo@raku-fitness.co.jp

「たくさんの人に、分かりやすく、楽しく伝えたい」と話す高崎玲子さん=神奈川県内