〔口永良部島〕火砕流を伴う噴火発生 噴煙は火口縁上4000mまで上昇(1/29)

福岡管区気象台と鹿児島地方気象台によると、鹿児島県屋久島町の口永良部島で、きょう29日17:13、火砕流を伴う噴火が発生しました。噴火は現在も継続しています。
気象台は、29日17:40、口永良部島に「火山の状況に関する解説情報」を発表し、火口から概ね2kmの範囲を中心に、では火砕流や噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒するよう呼びかけています。

気象台によると、口永良部島の新岳火口では、きょう29日17:13、火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙は火口上4000mまで上昇しました。この噴火に伴い火砕流が新岳火口から南西側へ約600m流下しました。
なお、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石は観測されませんでした。
口永良部島では、1月17日に噴煙が火口上約6000mに達する爆発的噴火が発生し、この際にも火砕流が発生しています。

■警戒・注意事項
【警戒】
・新岳火口から概ね2kmの範囲:噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石
・新岳火口から概ね2kmの範囲および向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸の範囲:火砕流
【注意】
・風下側:火山灰、小さな噴石

【噴火警戒レベル】●=現在の噴火警戒レベル
・レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
・レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
●レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
・レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
・レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。

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