ウサギに牛タンにパスタまで、フランスの面白い缶詰〜メイン料理編〜

美食で名高いフランスですが、意外や意外! 日々の食卓に、缶詰や冷凍食品などを活用する人が多くてビックリします。「もやしにジャガイモ!?フランスの面白い缶詰〜野菜編〜」に続く今回は、メイン料理&惣菜編。ビックリ度も勝手に星(三ツ星)で評価してみたいと思います。

定番フレンチの缶詰 ★★

鶏肉の赤ワイン煮込み「コック・オ・ヴァン」、鴨肉のコンフィ「コンフィ・ドゥ・カナール」、白いんげん豆と豚や鴨肉、ソーセージなどをじっくり煮込んだ南西部名物の「カスレ」、ブルゴーニュ名物の牛肉の赤ワイン煮「ブフ・ブルギニョン」などの定番フレンチも缶詰に。気軽にフランスの味が楽しめるので、お土産に良いかも!?

ウサギのマスタードソース煮、牛タンの缶詰 ★★★

記事の執筆にあたり、大型スーパーの缶詰売り場(メイン料理のコーナー)をじっくり観察してみると、ウサギや牛タンなども缶詰になっていて驚きました。ところでフランスでも、牛タンを食べるのをご存知でしたか? 当地では牛タンの塊を酢やハーブを入れた水で煮込み、臭みをとってから切り分け、ソースを添えていただきます。

スパゲティやラビオリの缶詰 ★★★

手軽に作れるパスタ料理も、缶詰になって勢揃い。ラビオリにカネロニなどパスタやソースの種類も豊富ですが、一番驚いたのはミートソースのスパゲティ! 茹でてソースを絡めたスパゲティの缶詰、麺がブヨブヨになっていそうな予感・・・。調べてみると、スパゲティーの缶詰はアメリカやイギリス、オセアニアなどのスーパーにも置いてある模様です。知らなかった!!

ポテトグラタンの缶詰 ★★★

ルブロションという柔らかくてまろやかなチーズをたっぷり使った、冬にとりわけよく食べられる「タルティフレット」、ジャガイモたっぷりの「グラタン・ドフィノワ」も缶詰に。「もやしにジャガイモ!?フランスの面白い缶詰〜野菜編〜」ではジャガイモの缶詰の存在をお伝えしましたが、さらに横着したい時や疲れているときには、ポテトグラタンの缶詰を使う手もアリ。

とはいえ、どちらも手軽に作れる料理です。タルティフレットの作り方は「【簡単レシピ】フランス人直伝!寒い日に食べたい『じゃがいものグラタン』」をどうぞ!

シュークルートの缶詰 ★★★

たっぷりの発酵キャベツにソーセージやベーコン、ジャガイモなどを添えた「シュークルート」。フランス東部のアルザス地方の郷土料理です。「ドイツでも似たような料理を食べるのでは?」と思った方は大正解! アルザス地方はドイツ領の歴史も長かったことから、ドイツと東ヨーロッパの食文化の影響を受けています。

このほか「レンズ豆とソーセージの煮込み」や、ふわふわした食感のダンプリングにソースを絡めた「クネル」、南西部名物「砂肝の温かいサラダ」を作るのに便利な砂肝の缶詰なども。フランス料理の缶詰をお土産候補に・・・という方は、現地の大型スーパーを覗いてみてくださいね。

[britannica.com]

[All photos by sweetsholic]

Please do not use images without permission.

『もやしにジャガイモ!?フランスの面白い缶詰〜野菜編〜』もぜひご一読を。

© 株式会社オンエア