仙台港油漏れ、養殖ノリ出荷断念

被害15億、復興途上に打撃

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宮城県七ケ浜町、重油によるノリの被害海域

 仙台市宮城野区の仙台港で1月20日、貨物船から燃料の重油が流出する事故があり、近くの宮城県七ケ浜町の養殖ノリに油が付着した。地元漁協は「安全性を確保できない」と今季の出荷を断念。被害総額は15億円に上る可能性がある。東日本大震災から復興してきたさなかの新たな被害に漁業者は落胆している。

 宮城海上保安部によると、流出元は神戸市の井本商運が所有する貨物船。仙台港に停泊中の20日夜、乗組員が油漏れに気付き海保に通報した。

 宮城県漁業協同組合七ケ浜支所(同町)は21日ごろ海面に油が浮いているのを発見。その後、ノリやいかだへの付着を確認した。

油が付着したノリ網=23日(宮城県漁業協同組合七ケ浜支所提供)