巨人の2選手、中日左腕ら実績十分…12球団新助っ人を実績で“格付け”【セ編】

今季から巨人に加入するクリスチャン・ビヤヌエバ【写真:Getty Images】

巨人のクックはメジャー236試合登板の実績誇る

 2019年のプロ野球も、いよいよキャンプインが目前に迫ってきた。球春到来となる2月1日まで、あと数日。ファンが待ちに待った時がついにやってくる。

 1月も終わりが近づき、各球団の編成もほぼ固まったと言えるだろう。今オフは巨人や阪神、楽天、日本ハムなどが積極的な補強を見せ、特に巨人は9選手と多くの新戦力をチームに迎え入れた。この新戦力、とくに助っ人外国人の働きはチームの浮沈に直結するだけに、何としても働いてもらわねばならない存在だ。

 では、今季、各球団が補強した新助っ人たちは、これまでにどれほどの実績を残してきた選手なのだろう。メジャーでの実績があるのか、ないのか。日本球界と米球界は全くの別物で、MLBでの実績がある選手でも、活躍できないことはザラにある。とはいえ、やはりこれまでの成績は期待値を図る上でも1つの物差しとなる。

 各球団の新助っ人たちを、これまでの実績から“格付け”してピックアップ。今回はセ・リーグ編だ

◯セ・リーグ投手
3 ピアース・ジョンソン(27歳、阪神)
2018(MLB)37試合3勝2敗0セーブ1ホールド 5.56
2018(3A)17試合0勝0敗4セーブ1ホールド 3.57
MLB通算38試合3勝2敗0セーブ1ホールド 5.44
3A通算82試合7勝8敗13セーブ9ホールド 5.01

 阪神がリリーフの1人として獲得した助っ人。昨季MLBで通算37試合に登板しており、通算では38試合に登板。3Aでは昨季は17試合、3A通算では82試合に投げ、かつては先発も務めていた。

2 エンニー・ロメロ投手(28歳、中日)
2018(MLB)8試合0勝0敗0セーブ0ホールド 12.60
2018(3A)5試合1勝1敗0セーブ 6.23
MLB通算137試合4勝6敗3セーブ19ホールド 5.12
3A通算55試合7勝14敗1セーブ 4.43

 中日が退団したガルシアの代役として獲得した左腕。最速164キロを誇る剛腕で、メジャー通算137試合の登板実績を持つ。昨季は故障などでMLBで8試合、3Aでも5試合の登板に終わったが、ドミニカのウインターリーグでは大活躍。11試合に登板して、防御率1.33という成績を残した。先発の一角として期待されている。

1 ライアン・クック投手(31歳、巨人)
2018(MLB)19試合2勝1敗0セーブ5ホールド 5.29
2018(3A)34試合0勝2敗3セーブ8ホールド 2.16
MLB通算236試合15勝13敗17セーブ58ホールド 3.58
3A通算86試合4勝4敗18セーブ8ホールド 3.03

 メジャー通算236試合登板の実績を誇るバリバリのメジャーリーガー。2012年にはアスレチックスで14セーブ21ホールドをマークするなど、メジャーで勝利の方程式を務めた。2016年にトミー・ジョン手術を受けたが、昨季マリナーズでメジャー復帰を果たし、19試合に登板した。巨人では新守護神として期待されている。

セ・リーグの新助っ人打者は2人のみ、大谷の元同僚&昨季20発大砲

◯セ・リーグ打者(6球団で加入は2人のみ)
2 ジェフリー・マルテ(27歳、阪神)
2018(MLB)90試合194打数42安7本22点 .216
2018(3A)出場なし
MLB通算256試合659打数146安30本91点 .222
3A通算184試合704打数190安27本70点 .270

 阪神で待ち望まれている中軸候補。昨季はエンゼルスで大谷翔平投手とともにプレーし、90試合に出場した。メジャー通算でも256試合に出場した実績があり、30本塁打を放っている。3A通算で184試合に出場し打率.270、27本塁打の成績を残している。

1 クリスチャン・ビヤヌエバ(27歳、巨人)
2018(MLB)110試合351打数83安20本46点 .236
2018(3A)出場なし
MLB通算122試合383打数94安24本53点 .245
3A通算296試合1076打数283安44本200点 .263

 昨季パドレスでシーズン20本塁打を放った大砲。4月には22試合で打率.338、8本塁打を放つなど活躍して、リーグ月間MVPにも輝いた。メジャー通算24本塁打、3Aでも296試合で44本塁打を放っており、打率こそ低いが、長打力は魅力だ。5番や6番、7番あたりにいると、怖い存在となりそうだ。(Full-Count編集部)

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