「まんぷく」内田有紀&大谷亮平が明かす、咲&真一の変化

NHK連続テレビ小説「まんぷく」(月~土曜午前8:00)で、ヒロイン・立花福子(安藤サクラ)の長姉・小野塚咲役を演じる内田有紀と、その夫・真一役の大谷亮平。咲はすでに亡くなっているが、たびたび福子や母の鈴(松坂慶子)の夢の中に登場し、迷った時に背中を押す。真一も福子の夫・萬平が信用組合の理事長に就くと専務理事として支えるなど、ヒロイン一家にとってなくてはならない存在になっている。

ドラマは福子と萬平がさまざまな事業に挑戦し、失敗を乗り越えてインスタントラーメンを開発し、世界の食文化に革命をもたらす姿を描くストーリー。内田は「物語の序盤で咲は結核で亡くなり、それからは福ちゃんと鈴さんの夢枕にたびたび登場するのですが、生前とは違った新たなキャラクターとして見ていただけたらと思います」と役どころをアピールする。

また、内田は「福子が潜在意識で望んでいることを言っているような気がする一方で、鈴さんの夢枕に立つ時は、鈴が心の中で言いたいことを代弁している感じです。夢を見る人物の思いを映す鏡のような役柄になればと思っています」と重要な役割を明かし、「鈴さんが萬平さんの文句ばかり言っていたら、咲が夢枕で『これで福子は未亡人よ』とちょっとドキッとさせるセリフを言ったり、コミカルに諭したりするところは面白いシーン。また、萬平さんがインスタントラーメンを作ると言い出した時に福子が動揺していると、『何も心配しないで、しっかりと支えてあげなさい』と咲姉ちゃんとして背中を押してあげられたのが印象に残っています」とうれしそう。

今後については「着物で登場したり、インスタントラーメンを食べていたりと、夢の中でさまざまなシチュエーションで演じさせていただいておりますので、楽しんでもらえればうれしいです」とコメント。そして「萬平さんと福子が山あり谷ありを一緒に乗り越えていく、2人の雄姿をほほ笑ましく応援してください。私もたまに登場します」と笑顔で語った。

一方、戦前は大企業に勤め、口数は少ないながらも重みのある言葉で福子を元気づけてきた真一役の大谷は「登場人物の中で一番性格が変わったのが真一かもしれませんね。セリフにも『人生観が変わった』と出てきます。咲が亡くなり、戦争が起きて全てがなくなってしまった。その中で最初に目にしたのが萬平さんや福ちゃんとその家族、そして“塩軍団”の若者たちだったんです」と役柄を振り返り、「何かが吹っ切れたんだと思います。だから以前よりよく笑ったり、困った時は顔をしかめたり。感情表現が以前より良く出るようになったのは、大きな変化だったと思います」。

さらに、「最後まで咲のことを思っていくのかどうかは、僕自身も興味深いところでしたが、真一にもようやく自分自身の幸せを考えてもいいのかなというタイミングが訪れます。咲が亡くなろうとも、咲の家族とつながっていきたいという気持ちが真一の原点にはあって、そういうところを許して理解してくれる人に出会えたことで、新たな一歩を踏み出せたんだと思います」と新たな展開を語り、「真一は、さらに変わっていくんでしょうね。ご覧になられている方はその変化を僕以上に感じられると思うんですが、より感情を表現したり、時には熱くなったり、根底にはこんな明るさがあったんだ、というところが垣間見えると思いますので、それを楽しんでもらえたらなと思っています」と視聴者に呼び掛けた。

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