JICA推進員、スリランカ支援語る 鹿島高

「現地の人を主役に」

©株式会社茨城新聞社

高校生にスリランカでの体験を語るJICA筑波の上田尚広さん=鹿嶋市城山

生徒に発展途上国の現状や国際協力への理解を深めてもらおうと、鹿嶋市城山の県立鹿島高校(池田光明校長)で28日、国際協力機構(JICA)筑波国際センターの推進員、上田尚広さんによる講演会「インドの涙 スリランカ」が開かれた。

上田さんは青年海外協力隊として2016年から2年間、スリランカで活動。現地では特別支援学校を回り、障害のある子どもたちへの教材の提供、指導計画書導入の手引きなどをしていた。

活動をする上で苦労したのは言葉と文化、価値観の違い。支援内容がうまく伝わらず、失敗も多かったが「日本の考えを押しつけず、現地の人が主役になれるように配慮した」と振り返った。

スリランカの生活環境や、気さくで親切な国民性も紹介。「食事が合わず、洗濯も手洗いだった。でも笑顔の人が多く、自分もつられて笑っていた。幸せはお金だけではない」と感じたという。

講演会は進路の選択肢を広げる目的もあり、同校の1年生約280人が出席した。医療関係の仕事を希望する横山優人さん(16)は「ボランティアに興味があったので参考になった。今後の生活の中で目標を明確にしていきたい」と話した。(藤崎徹)