ファッションブランド「WORLD WIDE LOVE!」運営の(株)ワールドワイドラブが民事再生

 (株)ワールドワイドラブ(TSR企業コード:297120867、法人番号:4011001052315、杉並区荻窪4-30-10、設立平成18年12月、資本金1000万円、野村茂樹社長)は1月21日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し1月23日、民事再生開始決定を受けた。申請代理人は野中信敬弁護士(大島総合法律事務所、千代田区紀尾井町3-20、電話03-3288-5228)、監督委員には上石奈緒弁護士(巻之内・上石法律事務所、千代田区麹町2-4、電話03-5212-7411)が選任された。
 負債総額は7億4131万円。

 ファッションブランド「WORLD WIDE LOVE!(ワールドワイドラブ)」の運営会社。同ブランドは平成5年2月に原宿・神宮前店を開店して発足し、若年層向けのカジュアルウェアブランドとして人気を博した。
 当社は平成18年12月に同ブランドの旧運営会社より営業権を譲り受けるかたちで設立された(旧運営会社は平成19年4月に特別清算)。WORLD WIDE LOVE!のほか、リラックスカジュアルをコンセプトとする「Rydia(リディア)」を軸に展開し、店舗での販売をはじめ卸販売、ファッションサイトなどへ出店、平成25年5月期は全国に約30店舗を展開し、売上高約18億円をあげていた。
 しかし、近時はファストファッションブランドの台頭による販売不振と、客単価の落ち込みなどから採算性も悪化。売上減少に歯止めがかからず30年5月期は売上高6億4800万円にまで減少し、店舗数も近時は4店舗となっていた。業況改善が進まないなか、資金繰りも限界に達し今回の事態となった。
 なお、運営している店舗は全て営業継続中。

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