【憧れの食】撮影禁止のイタリアンレストラン|たったひとつを叶える旅<37>

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。

あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。

笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。

生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

憧れの食

2019年になりました。新しい年には、新しい旅に出たいですね。

和食の良さには季節感がありますね。大人になったら、上質の「憧れの食」に巡り合う旅が似合います。今年は「その土地」の「その時期」でなければ味わえない、「憧れの食」を求めて旅立ちませんか。新年から旅の予定を立てたなら、季節が巡ってくるのが楽しみになるものです。

写真撮影禁止のイタリアンレストラン

SNSで情報が氾濫する現在では、レストランを訪れる前に、メニューからお料理の写真までチェック出来てしまいます。レストランに着く前に、オーダーする料理はすっかり決めてしまうことも出来ます。後はお店で写真を撮って、食事を楽しみ、SNSで自慢するのが目的という場合も多いですね。

そういった風潮に流れないレストランがあります。何故ならこのレストランは、お料理の撮影禁止。ブログや口コミサイトを見ても、お料理の写真はなかなか探せません。元々は広尾で数ヶ月先まで予約で埋まるレストランを開いており、dancyuの編集長から「日本で一番美味しいイタリアン」と絶賛されています。家庭の事情で広尾の店を2013年に閉店し、2014年に岡山県の港町牛窓で同名「acca(アッカ)」をスタート。岡山駅から車で1時間という便利とは言えないロケーションにありながら、今もなお予約の取りにくいレストラン。「ONESTORY(ワンストーリー)」で、取材が許されました。

オコゼのアクアパッツァ

アミエビの塩辛で味付けし、オコゼと野菜の旨味をたっぷり味あわせる「オコゼのアクアパッツァ」。

その日に揚がった活けの小魚のアーリオ・オーリオ

小フグ、小アジ、シャコ、ガラエビ、メダカガレイなどその日に揚がった活けの小魚に、ニンニクと鷹の爪で香り付けしたオリーブオイルで火入れしたアーリオ・オーリオ。瀬戸内海の潮の香りが漂ってくる一皿。

ゲタのアラ ムニャイア

ゲタとは、12~4月が旬の岡山産舌平目のこと。マッシュルームと合わせてムニエルにした「ゲタ(舌平目)のアラ ムニャイア(ムニエル)」。

蟹とズッキーニのリゾット

枝が折れそうな程に実が生る、牛窓のオリーブ園の一角にある「acca(アッカ)」。オリーブオイルをベースにした「蟹とズッキーニのリゾット」。

https://youtu.be/Ryq5NXpq2QE

【岡山県・瀬戸内市】acca | ONESTORY RESTAURANT vol.6/ONESTORY inc.

1日1組しか予約を受け付けないレストラン。季節や仕入れで内容が変わるコース料理のみなので、今回の料理の写真は一例です。何が出るかは、「acca(アッカ)」へ着いてからのお楽しみ。そしていただいたご馳走は、あなたと同行者だけのシークレット。

今回のたったひとつは、予約が取れない広尾のリストランテのシェフが、岡山県瀬戸内市で開いたイタリアンレストラン。撮影禁止のイタリアンレストランゆえ、料理の写真を見られるのは貴重な憧れの食。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

勝手に美味しくなる料理。それこそが今のaccaであり、林冬青(はやし とうせい)の理想。[acca/岡山県瀬戸内市]

acca

岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓496牛窓国際交流ヴィラ

電話:090-7997-4586

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