2年連続全試合出場の遊撃手・ギャルビスがブルージェイズへ

ブルージェイズは今春、ルルデス・グリエルJr.に正遊撃手の座を簡単に保証するつもりはないことを示唆していたが、日本時間1月30日にメジャー経験7年の遊撃手、フレディ・ギャルビスと1年契約を結んだことにより、それは証明された。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ギャルビスの年俸は400万ドルで、2020年の契約は年俸550万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルであるという(よってギャルビスの保証額は1年500万ドル)。レギュラーシーズン開幕までの間、ギャルビスとグリエルJr.による正遊撃手争いが繰り広げられることになりそうだ。

現在29歳のギャルビスは、フィリーズでプレイした2017年、パドレスでプレイした2018年にいずれも全162試合に出場。遊撃手としては平均以上の守備力を誇り、昨季は打率.248、13本塁打、67打点、8盗塁、OPS.680、通算では打率.246、65本塁打、300打点、51盗塁、OPS.664をマークしている。

一方、グリエルJr.の魅力は打撃力であり、デビューイヤーの昨季は65試合に出場して打率.281、11本塁打、35打点、1盗塁、OPS.755をマーク。ア・リーグタイ記録となる11試合連続マルチ安打を記録し、メジャー新人記録とブルージェイズのチーム記録を塗り替えた。昨季は遊撃手として46試合に出場したほか、二塁手としても24試合に出場し、場合によっては外野の両翼の守備に就かせる構想もあったため、打撃力を生かすために他のポジションへ回る可能性もある。

現在、ブルージェイズの内野陣でレギュラーの座が確約されているのは一塁のジャスティン・スモークだけ。三塁のブランドン・ドルーリーは今季途中で有望株のブラディミール・ゲレーロJr.にレギュラーの座を奪われる可能性が高く、二塁のデボン・トラビスはグリエルJr.や三塁を追われたドルーリーとの争いを強いられる。ギャルビスの加入により、ブルージェイズの内野ではレギュラー争いが激しさを増しそうだ。

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