木村拓哉「マスカレード・ホテル」続編に意欲十分。共演者からは新たなキャラの提案も!

映画「マスカレード・ホテル」の初日舞台あいさつが開催され、木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、渡部篤郎、鈴木雅之監督が登壇した。東野圭吾氏の同名小説を映画化した本作は、警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村)がホテルマンに扮(ふん)し、連続殺人事件の真相に迫るミステリー。作品の上映後、興奮冷めやらない観客の前に立った木村は「本日、この作品を受け取ってくださった“お客さま”の皆さん、本当にありがとうございました」と第一声。新田とバディを組む超真面目なホテルマン・山岸尚美役を演じる長澤は、「撮影は一昨年の秋だったので、やっと皆さんに見ていただける日を迎えられてうれしい」と感慨深げに語った。

これまでさまざまな職業を演じてきた木村だが、意外にも刑事役は今回が初めて。司会者から「今後、木村さんに演じてもらいた役は?」と問われると、長澤は「木村さんってスーパーマンのような印象があるので、逆にとことん悪い役をやってもらいたいですね」と提案。それを受けて木村は「この映画の撮影中、長澤さんは『NHKの朝ドラで、死んでしまったヒロインのお父さんの役をやるべきです』って、ずーっと言ってたんですよ。それも、山岸尚美の衣装のまま、手をしっかりと前に組んで真っすぐな目で」と笑いながら語った。

また、小日向からは「木村くんが演じる役は、下町で人のいいすし屋の職人さんなんだけど、月に1回だけ銀座の伝説のすし屋で働くの、世界中から食べに来るような。渡部さんは高級すし屋の職人で、僕は木村くんの師匠。まさみちゃんはそうだな…、下町のアルバイトのお姉さん」と具体的なプランが飛び出し、映像が目に浮かぶような構想で会場は拍手喝采。話を振られた渡部は「もうそれでいいんじゃない?」と返し、木村も興味を示したが、小日向から「髪の毛は角刈りね」とリクエストされると「それはちょっと…、要相談です」と苦笑いしていた。

そんな共演者たちの良好な関係が垣間見える雰囲気で、大いに盛り上がった舞台あいさつ。会場からは「(作品を)もっと見たい!」との歓声が上がる場面も。「こういう作品が皆さんに見ていただけると分かれば、次回もたくさんの魅力が詰まった作品を制作することが可能になると思いますし、それは僕らの夢でもあります。実現化してくれるのは皆さんなので、ぜひその背中を押してほしい」とシリーズ化に向けて意欲を見せた。

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