Qoly読者の皆様はじめまして！サッカー大好き若手芸人、カカロニの菅谷直弘というものです。
僕をご存知でないサッカーファンの方は、ロシアW杯で（自分で言うのもなんですが、世界中でバズった）こちらの動画をご覧ください（笑）このヘディングクリアをした者です（笑）
さて、僕はこれまで、ブラジル、ロシアでのワールドカップのためにコツコツと貯金をして「4年に一度散財する」というペースで生活をしてきたのですが、その中である思いが芽生えました。
「日本代表がタイトルを取るところを見てみたい」
という思いです。
そんな夢を持ちながら、今日、アジアカップの準決勝と決勝を観戦するべくUAEの地に降り立ちました！
と書くと聞こえはいいですが、内容はもちろん貧乏旅行…。日雇いのバイト終わりで成田に直行するという、UAEに行く観光客とは思えないハードスケジュールです（笑）
そんな手探り貧乏旅行ではありますが、皆様に喜んでいただけるような現地の様子を僕視点でお届ければと思います。
まず、UAEの首都アブダビに到着した菅谷は、空港で仮眠を取った後、日本対イランの準決勝が行われるアル・アインにバスで向かいました。
このアル・アインといえば、ご存知の方も多いと思いますが、今大会の日本代表メンバーである塩谷司選手の所属しているアル・アインFCの本拠地です。
塩谷選手はこのアル・アインでかなりのスターであるとの噂を聞いていましたが、実際、街には塩谷選手の映ったアル・アインの看板もありました。
しかし、実際の知名度ってどんなもんなんでしょうか？
ということで、現地のサポーターに『塩谷選手の知名度調査』をして参りました！
まずはタクシーの運転手に塩谷選手の写真を見せてみましたが、「知らないなぁ？サッカー選手かい？」とのリアクション。続いて、 街行く人に聞いてみても「これは君の写真かい？塩谷？知らないなぁ…」 と、中々良い反応がありません。
とは言え、それはまあしょうがないですね。スタジアム周りならともかく街でたまたま会った人に声をかけてるわけですから。
浦和を歩いてる方にマウリシオの写真を見せたってきっと同じようになるはずです（笑）
そんな中、アル・アイン在住のヨーロッパ系のご夫婦にも質問してみましたが 「わからないなぁ。今日はサッカーできたのかい？僕は日本がアジアで一番強いと思うよ。友達はイラン、オーストラリアが強いと言っていたけど、僕は日本が一番だと思うな。（以降全く聞き取れず…）」 と、とりあえず、サッカーが好きなことはよくわかりましたが、それでもこの方からは良い回答を得られませんでした。
「もしや…アル・アインには地元のサッカーチームに興味がある人ってかなり少数なのでは？」という疑問が湧き始めます。
今日がアジアカップだということも知らない人が意外にも大勢いましたからね…。
ですが、めげずに突撃インタビューを継続していくと、遂にUAE人男性のホテルマンから「塩谷？もちろん知ってるよ。うちの選手だ」とのコメントをゲット！「とてもいい選手だ」と絶賛してくれました。
その後もスタジアムへの道すがら声をかけてくれる人に聞き込みをしたのですが、やはり、知っている人はちゃんといました。
アラビアンな衣服を見にまとったこの男性たちもそうで、Instagramの写真を見せながらクラブワールドカップの思い出をすごく嬉しそうに語ってくれました。
しかし悲しいかな…僕の英語力では内容は上手く聞き取れず（笑）
そして、塩谷選手のアル・アインのユニフォームを着た日本人の方と遭遇し、少しご一緒させていただきました。
すると、まぁ塩谷ユニが大人気なこと！（笑） ものの十数分で塩谷選手を知ってる人に10人ほど出会えました。
向こうから話しかけてきてくれているのでアンケートには反映していませんが、アル・アインのUAE人にはかなり人気が高いことが伺えました。
さて、当然ですが、スタジアムの周りには多くのイラン人が存在します。「これは何かしてみよう」ということでおまけ調査を敢行してみました！イラン人に『知ってる日本人選手を教えて』と直球で質問です（笑）
早速その結果から伝えると、まず多く名前が挙がったのが「シンジカガワ」。そしてその次によく挙げられた「ヒデトシナカタ」で、ネームバリューを考えると当然でしょうか。ただ、3番目に「ヤスヒトエンドウ」の名前が挙がったことは、意外な結果だったと言えるかもしれません。
その後も「ケンゾウナカムラ（おそらく中村憲剛）」や「ユウキアベ」、「ハセベ」と言った、過去に日本代表で活躍された選手たちの名前も…。
そんな中、「あの9番はなんていうんだ？」 と南野拓実選手に注目した方が！
今大会を見て目を引いたんだそうですが、試合前からそんなことを言ってもらえるなんて日本人として誇らしいですね。
また、質問したグループの一つでは本田圭佑選手のほか、先日マンチェスター・シティへ移籍した板倉滉選手の名前も！
「マンチェスターの…」ということで香川真司選手かと思いましたが、これは想定外すぎました。
さらに、鹿島アントラーズの名前が出てくるのもイラン人サッカーファンならではですね。中村憲剛選手らもそうですが、代表ではなくACLの対戦相手として名前を覚える方が多いということでしょうか（※鹿島は昨年のACL決勝でイランのペルセポリスと対戦）。
しかしその一方で、現在の日本代表の選手のことを知っている方はほとんど存在せず…。悲しいことに、かろうじて「ナガトモ」くらいでした。
とそんな現地インタビューをしていると、あっという間に試合開始の時間に。日本対イランの試合が開催されたのはアル・アインのホームスタジアムのハッザ・ビーン・ザイード・スタジアム。
観客席には、塩谷選手の段幕が僕が見つけた限りでは2枚ほど張られていました。
しかも、その段幕全てに日本語とアラビア語の両方が書かれており、塩谷選手がアル・アインサポーターに愛されていることがよく伝わります。
試合後にも何人かのアル・アインのユニフォームを着たサポーターから声をかけられました。イラン人は「コングラッチュレーション」、「ナイスゲーム」と負けたにもかかわらず暖かい言葉をかけてくれます。
「日本が負けた時は僕もそうありたい」と強く感じる出来事で、「裸に2強」と書いている僕を面白がって沢山写真も撮ってくれました。
中東の方々は戒律が厳しく、スタジアムで上半身裸では怪訝な顔をされたり、怒られるのではと勝手に思っていたのですが、意外とやってみるものですね（笑）みんなすごく優しくて楽しい人たちでした。
「あの22番は誰だ？どこでプレーしているんだ？すごくいい選手だな」と褒めてもらった時は、自分のことのようにすごく幸せな気持ちになりました。
きっと次に対戦する時にインタビューをしたら、今日出場した選手の名前も沢山あがることになることでしょう。
UAEサポーターも「日本はすごくいいチームだな！」と日本代表の強さを褒め称えてくれました。
彼らは明日の自国の準決勝に向けて少し緊張気味の様子で、「ザックを信じていれば大丈夫！」とそんな言葉をかけながら握手をしてお別れ。またファイナルの舞台で会えますように…（※編集部注：結果は、カタールが4-0で勝利しUAEは決勝進出ならず）。
と、いうことで現地での調査結果ですが、アル・アインの街では「塩谷選手のことを30人中7人が知っている」でした！
そして、「塩谷選手のユニフォームを着ているとアル・アインの人にめちゃくちゃ話しかけてもらえる」でした（笑）
塩谷選手がアル・アインの人々に好かれてくるのが伝わってくる調査となりましたね。
余談ですが、千葉国際高校から鹿島アントラーズを経てアル・アインに移籍したカイオ選手も、とても現地での評価が高かったことを付け加えています。
しかし、サッカーという共通言語で繋いでいく、現地調査って本当に面白いですね。自分が予想していなかった返答ばかりが飛んでくるので、一人のサッカーファンとして楽しんでいました（笑）
ちなみに、「現地で最も知名度の高い日本人サッカー選手」は誰だかわかりますか？
皆さんご存知の「ツバサ」です（笑） やはり、ジャパニーズコミックは偉大なり。
