サッカー元日本代表・北澤さん、久喜で障害者サッカー普及呼び掛け「何百倍も努力、死ぬ気で頑張っている」

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 サッカー元日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんが久喜市の菖蒲文化会館アミーゴで講演し、障害者サッカーの取り組みや共生社会の実現に向けて思いを語った。

 講演は障害がある子どもたちを対象に、放課後デイサービスなどを提供するくき学園が開いた。北澤さんは同連盟会長として、障害者サッカーの普及を呼び掛けている。

 講演で北澤さんは、プロ選手になるまでの生い立ちを振り返った。時間を無駄に使わないなど、夢を実現するための教訓を示し「夢を追いかけるなら、一瞬一瞬が大事。今を大切にしたい」と説いた。

 北澤さんは連盟に所属する電動車いすサッカーやデフサッカー、アンプティサッカーなど七つの協会、連盟の活動を紹介。「障害者にも日常的にスポーツができる環境、指導者がいる環境をみんなでつくっていきたい」と目標を掲げた。

 必死にサッカーに打ち込む中、選手が亡くなり、大会の前に黙とうすることもあるという。「サッカーをするために何百倍も努力している。彼らこそ本当に死ぬ気で頑張っている」とした。

 ブラインドサッカーでは、ボランティアに参加した健常者がその後に道路やホームで危険な場所に気付くといったエピソードを紹介。共生社会の実現に向け「気付かないことに気付きはじめる。安全な生活環境が何かを話すことは、ユニバーサルデザインを考える上でも大切なこと」と述べた。

障害者サッカーに触れ、共生社会の実現について語る北澤豪さん=久喜市の菖蒲文化会館