適正化3項目急務 医師不足対策で地域医療会議が提案

©株式会社上毛新聞社

 群馬県の医師不足対策を話し合うぐんま地域医療会議(議長・須藤英仁県医師会長)は30日、新年度に向けた医師の適正配置方針を公表した。早急な対応が必要として、桐生保健医療圏(桐生市、みどり市)への外科医配置など3項目を提案した。病院への医師派遣を担う群馬大医学部の「医会」に対し、優先的な対応を求めた。

◎桐生圏に外科 西毛地域に小児科 小児医療センターに産科

 他に配置を急ぐべきとしたのは、西毛地域の小児科医と、県立小児医療センター(渋川市)の産科医。

 桐生保健医療圏は、桐生厚生総合病院(桐生市)で県外大学病院からの外科医派遣が打ち切られ、がん診療や救急対応ができなくなる恐れが出ている。

 西毛地域は、高崎総合医療センター(高崎市)で当直勤務のできる小児科医が1人減り、地域内で小児2次救急の輪番制の維持が難しくなっている。小児医療センターは、常勤の産科医が本年度当初の4人から2人に減少し、厳しい運営を強いられている。

 桐生厚生総合病院の桑島信(まこと)院長は今回の方針について「とてもありがたい。今後は県や群馬大とより緊密な連携を取り、外科治療態勢を維持したい」とコメントした。

 方針は中長期的な課題にも言及。大規模病院が集まる前橋保健医療圏について、「病院機能のすみ分けが重要」と指摘したほか、関係機関が一丸となり医師総数の増加に取り組む必要性も訴えた。

 会議のメンバーで、記者会見した群馬大医学部附属病院(前橋市)の田村遵一病院長は「医師配置の問題は行政だけ、大学だけでは解決できない。会議ができたことで本当に医師が足りないところを判断し、対応できるようになった。全国でも先進的な取り組みで、モデルケースになる」と話した。

 会議は県と群馬大、県医師会などで構成し、昨年3月に発足した。従来の医師配置の在り方を見直す独自の取り組みで、各病院の要望や、医療圏ごとの患者データを踏まえ、方針を取りまとめた。今後も継続して適正配置を議論する。