<涌谷町>財政非常事態を宣言 病院会計が圧迫、21年度にも財調赤字の恐れ

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 宮城県涌谷町の大橋信夫町長は30日、町財政が危機的状況にあり、このままでは2021年度にも財政調整基金(財調)が赤字になる恐れがあるとして「財政非常事態」を宣言した。

 大橋町長や町企画財政課によると、町国保病院事業会計の繰り出しが15年度以降は毎年度4億円を超え、19年度以降も同様の予算編成を続けると、21年度には財調が約425万円の赤字になる試算だという。

 同町の標準財政規模は約50億円。町によると少子高齢化に伴い病院への繰り出し金が増えているほか、自主財源の伸び悩みと社会保障費の増額で、単年度収支に不足が出ているという。新年度に新たな財政健全化計画を策定するほか、事業見直しなどを行う方針。

 大橋町長は「病院側も医師不足の中、地域の医療に貢献している。町側も身の丈に合った財政を目指す上で、町民の協力をお願いしたい」と話した。

 町国保病院管理事業者の大友和夫町民医療福祉センター長は「町や医師会との連携を深め、思い切った改革を進めたい」と述べた。