快適「ベビーラップ」

室蘭・野沢祥代ベビーラップアドバイザー

©株式会社室蘭民報社

抱っこ、おんぶ1枚布で

長い1枚布が特徴のベビーラップ。「抱っこや腰抱き、おんぶと多彩に活用できます」と紹介する野沢さん

 子育て中のママに必須の抱っこひも。「何だかしっくりこない」「成長に合わせた調整ができない」「肩や腰に負担が掛かる」と感じたことはありませんか。室蘭市栄町の理学療法士の野沢祥代さん(37)は、1枚布で快適に抱っこやおんぶができる「ベビーラップ」の魅力を紹介するとともに、多様な巻き方や正しい抱っこ姿勢をアドバイスしています。月に1度、自宅で開いている体験会に伺いました。

 ベビーラップは近年、欧米から日本に広まっています。1枚布が特徴で、野沢さんが使用しているメーカーの基本的な長さは4・2メートル、幅は60センチです。金具などは付いていません。綿100%。耐久性があり、色やデザインはさまざま。新生児から3、4歳ごろまで使え、抱っこや腰抱き、おんぶと多彩に活用できます。

ベビーラップの巻き方を練習する母親とアドバイスする野沢さん(右)

 体験会では初めに抱っこのポイントを紹介しました。一つ目は「赤ちゃんのおでこにキスができる高い位置に」、二つ目は「密着する」、三つ目は「脚はM字に開脚する」です。特に三つ目は重要。赤ちゃんの脚は自然にM字形に開いており、抱っこのときは「開脚した膝の高さが、お尻よりも高くなるのが理想」です。脚が真っすぐぶら下がる抱き方は「股関節の発達を妨げ、脱臼につながることもあります」と注意を呼び掛けました。

 ポイントを踏まえてベビーラップの巻き方を実践。参加者は自分の子どもや等身大の人形を使って挑戦しました。大きな布を扱うには少し練習が必要ですが、丁寧に上半身に巻き付けていき、抱っこやおんぶの体勢で赤ちゃんをすっぽりと包みました。手で布を引き締めて体にフィットさせ、「密着感がすごい。いいね」と笑顔。赤ちゃんも落ち着いた表情を浮かべました。

「密着感があっていいね」と笑顔のママ。赤ちゃんも落ち着いた表情に

 野沢さんは「密着、安定性が抜群。頭もしっかり支えるため、両手が自由に使え、自然な姿勢が維持できます。巻き方はたくさんあり楽しめます」と話します。1歳8カ月の次男を持つ市内在住の伊藤薫さん(33)は「子どもとの一体感がある。重さを背中や上半身全体に分散でき、肩や腰への負担が少なく感じます」と感想を話していました。

 体験会は毎月第2土曜日の午後を基本に定員3組で実施しています。参加費は500円。出張講習にも対応します。問い合わせは、フェイスブックページ「室蘭ベビーラップアドバイザー」からしてください。
(成田真梨子)

 のざわ・さちよ 室蘭市内の理学療法士。骨盤底筋をケアし尿漏れなどを予防する「ガスケアプローチ」修了。3児の母。さまざまな抱っこひもを経てベビーラップにたどり着き、3人目の育児でフル活用した。2016年(平成28年)にドイツのベビーラップのパイオニア「ディディモス」の認定アドバイザーに。自宅や子育てイベントで体験会を実施。17年に室蘭市子育て応援団に登録。