橋脚に損傷も対応先送り、大阪

南海脱線、あわや川に転落

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ゆがんだ南海本線の線路=2017年10月、大阪府内

 南海電鉄の普通電車が2017年10月、台風接近の際に大阪府内の橋で脱線した事故で、運輸安全委員会は31日、大雨による増水で付近の川底が削られ、橋脚が傾いたのが原因とする調査報告書をまとめた。橋脚には、水による浸食を防ぐための「根固め工」と呼ばれる部分に損傷があった。南海も事故前から把握していたが、橋の強度に問題がないと判断し、補強工事を先送りにしていた。

 電車は橋脚の傾きによりレールがゆがんだ部分を通過して脱線。再び線路に戻り停車したが、安全委の担当者は「橋から転落の大惨事になる可能性があった」と述べた。

ゆがんだ南海本線の線路を調べる鉄道事故調査官ら=2017年10月、大阪府内
橋脚が傾いたイメージ