ハリルホジッチの涙…ナント、行方不明FWサラの無事を祈り「試合中断」

1月21日、ナントからカーディフ・シティへの移籍が決まっていたFWエミリアーノ・サラが、イギリスに向かっていた飛行機とともに行方不明となった。

捜索活動が行われたものの未だその安否は確認されておらず、サッカー界の各所で祈りが行われている。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

そしてエミリアーノ・サラが今冬までプレーしていたナントは、30日のサンテティエンヌ戦でサラの背番号にちなんだ前半9分に試合を中断。スタジアム全体で彼の無事を祈るセレモニーを行った。

動画を見たい場合はここをタップ!

会場には昨季までナントに所属し、サラと仲が良かったというFWヤシーヌ・バンム(現・カーン)も駆けつけ、サポーターとともに拍手を送る。ハリルホジッチ監督も涙を流しながら教え子の無事を祈った。(動画0:52~)

さらに後半25分には、0-1とビハインドからガーナ代表FWアブドゥル・マジード・ワリスが同点ゴールを奪取する。

サラが行方不明になったあとの練習では泣き崩れてしまい、ハリルホジッチ監督に抱えられていたというワリス。GKと接触しながらのゴールをサラに捧げた。

試合後ハリルホジッチ監督は以下のように話し、キャリアで最も難しい試合だったと語ったと『L'Equipe』が伝えている。

ヴァイッド・ハリルホジッチ 「私のキャリアの中で、もっとも準備が難しい試合だった。

選手を讃えたい。この英雄的な試合を作ってくれた彼らを。このイベントを最高潮に高めてくれた彼らを。

残念ながら勝てなかったが、公平な結果だった。しかし、ロッカールームで彼らには言った。君たちを誇りに思うと。

ファンにも感謝したい。この試合を通して励まし続けてくれた。品格を見せてくれた。

我々はデリケートな時を経験してきた。本当に疲れた。あまり多くは話せない。また涙が出てきそうだからね。

私はこの物語に心を揺り動かされている。人生最後の日まで覚えているだろう。

エミリアーノ・サラとは本当に特別な関係があったんだ。3ヶ月の間、多くのことを話してきたんだよ」

© 株式会社ファッションニュース通信社