お酒好きのための新スポット、日本酒ビギナーでも自分好みの1杯に出会える!「YUMMY SAKE」でオノマトペ酒診断?!

居酒屋などで日本酒を頼みはすれど、銘柄や飲み方など詳しいわけではないし奥が深くて難しそう……と思っている方も多いだろう。特に値段が高いお店に行けば行くほど、知識がないと頼みづらかったりするものだ。そんな中、AIを取り入れて誰でも気軽に自分好みの日本酒を見つけることができるサービスが発表された。

先日開催された「YUMMY SAKE WEEK発表会」では、登壇したYUMMY SAKE株式会社 代表取締役の山本祐也氏、株式会社博報堂アイ・スタジオ「YUMMY SAKE」推進室室長の中島琢郎氏より、日本酒ビギナーや外国人の方でも簡単に自分の味覚に合った日本酒を見つけて楽しむことができる本プロジェクト実施の背景などが語られた。

60%以上の人が価格やスペックなどのラベル情報に基づいて日本酒を買っている現状が紹介され、そういった味以外の情報ではなく一度ブラインド状態で10種類の日本酒をテイスティングをすることで、自分の舌の好みをAIが分析。12種類の味覚タイプから「アワアワ」や「トロトロ」といったオノマトペで表現された日本酒が提供されるという。

山本氏からは「日本酒に限らず美味しいものは買ってから楽しむという状況で、音楽でいうとジャケ買いとなる。結果にバラつきがあり、情報量が少ない中でそれをしないといけない。知らないものは買えない、という購買の大前提を変えて知識に頼らず自分の味覚に最適な商品を選べるようにしたい」というミッションが語られた。

「YUMMY SAKE」のアプリでは日本酒の味覚判定ができるほか、自分の味覚に合った飲食店のレコメンド、日本酒YouTuberなどインフルエンサーのイベント検索や予約が可能。日本酒ビギナーや外国人観光客の日本酒の入り口を広げて、さらに興味を持ってもらえるような体験ができる。月額1,200円のフリーパス機能も実装され、パートナー店で1日1杯無料サービスなどの特典も用意されている。

フラッグシップ店となるAI酒屋バー「YUMMY SAKE COLLECTIVE DAIKANYAMA」も1月25日よりグランドオープン。店舗でテイスティングができるほか、Onomatope Hallでは飲食のほか日本酒インフルエンサーのイベントも開催される。12種類の味覚タイプどれでも合うおつまみや、日本酒を用いたカクテルも用意されるとのこと。

発表会では「YUMMY SAKE」協力蔵元藤井酒造の広島県の藤井義大氏と、提携店舗代表「Yakitori 田崎」日本酒担当の小林大典氏も登壇し、トークセッションが行われた。

実際に日本酒製造を行なっている藤井氏からは「(日本酒が)好きな方は口にしてくれるが、飲んだことがないけれど先入観で好きじゃないと思っている方には、なかなか飲んでいただけない。(「YUMMY SAKE」が)飲んでもらえるきっかけになれば」と日本酒に対する想いが語られた。

日本酒を提供する側の小林氏からも「あんまり日本酒詳しくないけれど好きというお客様もいますが、慣れ親しんでいる辛口などの用語で説明してもわかりにくいこともあった。お客様の想像通りの好きな味を提供することは課題だった」と話し、外国人の方にもわかりやすく、すぐに提供することができるようになればと今後の展望を語った。

ちなみにテイスティングの結果、藤井氏は「プリプリ」に属しており中島氏は「ホワホワ」。自分の立ち位置がはっきりすることで、ほかのタイプを楽しむ幅も広がるのではないかという。

発表会ののち、実際にテイスティングを実践してみた。10種類の日本酒がひと口サイズで用意され、1杯飲むごとにスマホから自分好みの採点を行っていく。直感的に味わいながらテイスティングをした結果、筆者は「トロトロ」タイプに分類された。

甘党で濁り酒も好きな筆者としても納得できる結果に。いわゆる辛口のお酒も好きなのだが、ビギナーにとって最初に飲む日本酒の道しるべとなることは間違いない。

「YUMMY SAKE COLLECTIVE DAIKANYAMA」の実店舗も内覧。おしゃれな代官山にふさわしい「和」を基調とした店内では、落ち着いた雰囲気で日本酒を嗜むことができそうだ。もちろん、12種類の「オノマトペ酒」以外の銘柄も多数取り揃えられており、お酒好きならば一度は訪れてみたい新スポットといえる。

「YUMMY SAKE COLLECTIVE DAIKANYAMA」

住所:〒150-0034 東京都渋谷区代官山町14−11

電話番号:03-6312-2448

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