低温・高温くっきり 南北で両極端 1か月予報

31日発表の1か月予報(平均気温、2月2日~3月1日)。出典=気象庁HP

 気象庁は31日、向こう1か月の天候の見通しを発表した。北日本は寒気の影響を受けやすく向こう1か月の気温は低く、日本海側の向こう1か月の降雪量は平年並か多い見込み。一方、東・西日本と沖縄・奄美では、暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の気温は高くなりそうだ。
 なお、東・西日本は、25日発表の3か月予報における2月の見通しに比べて、暖かい空気に覆われやすい予報に変わったため、高温の可能性が大きくなっている。

31日発表の1か月予報(降雪量、2月2日~3月1日)。出典=気象庁HP

 週ごとの予報によると、1週目(2/2~2/8)は北日本で寒気が流れ込みやすく、気温が平年より低い見通し。特に、2月5日(火)からの1週間ほどは、北海道でかなりの低温が予想されるため、札幌管区気象台は北海道に「低温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理、水道管の凍結等に注意するよう呼びかけている。

31日発表の1か月予報(降水量、2月2日~3月1日)。出典=気象庁HP

 一方、寒気の影響を受けにくい西日本の一部や沖縄・奄美は、平年よりかなり高くなりそうだ。特に、九州南部、沖縄・奄美は2月5日(火)からの1週間ほどは、気温が平年よりかなり高くなるとして、鹿児島地方気象台と沖縄気象台は「高温に関する異常天候早期警戒情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。

 2週目(2/9~15)は北日本で低気圧や寒気の影響を受けやすく、引き続き低温傾向が続く見込み。東・西日本の冬型の気圧配置は長続きしないものの、低気圧の影響は受けやすいとみられ、太平洋側では平年に比べて晴れの日が少ない予想だ。

 3~4週目(2/16~3/1)は、東・西日本の日本海側は寒気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少ない見込み。気温は北日本でほぼ平年並みと予想され、東・西日本と沖縄・奄美は高くなりそうだ。沖縄・奄美は平年と同様に曇や雨の日が多いが、暖かく湿った空気の影響で降水量が多くなる可能性もある。

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