いがみ合うザギトワ・メドベ両選手のファンからかう

動物たとえ、リーザ選手ユーモア

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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NHK杯女子SPで演技するトゥクタミシェワ選手=2018年11月9日、広島県立総合体育館

 リーザとの愛称を持ち、日本でもファンの多いロシアの女子フィギュアスケート選手エリザベータ・トゥクタミシェワ選手(22)だが、そのユーモアのセンスにはいつも感心させられる。 

 同選手は2月7日からスロベニアの首都リュブリャナで行われるフィギュアスケートの国際大会「ドラゴントロフィー」を前に自らのインスタグラムを更新、SNSなどで激しいいがみ合いをしている平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手と銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ選手のそれぞれのファンを動物番組中の動物にたとえからかった。ニュースサイト「ガゼータ・ルー」などが31日、伝えた。 

 トゥクタミシェワさんは「フィギュアをテーマにした何人かの人の発言には時折驚かされるわ。それで今は、(動物番組司会者の)ドロズドフが出てきて『動物たちの世界で』が始まるのを待っているの。ここでは『ザギボット』や『メドベボット』が一緒にいるのを見られるのよ。それで私はドロズドフさんに聞くの。『トゥクタミシェワボットはどこにいるの?』答えは『ずいぶん前に絶滅したよ』だった」と書き込んだ。

 ロシア語を直訳しても何のことか分からない人が多いと思うが、「動物たちの世界で」は旧ソ連時代から続く人気動物番組で、動物学者のニコライ・ドロズドフ氏が司会を務める。「ザギボット」や「メドベボット」は、ザギトワ、メドベージェワ両選手の名前の末尾に動物らしい響きを持つ「ボット」を付け、両選手のファンをたとえたものとみられる。一方で自分のファン「トゥクタミシェワボット」は絶滅したと自虐した。 

 ザギトワ、メドベージェワ両選手は元々、ロシアの著名女性コーチ、エテリ・トゥトベリゼさんの弟子だったが、メドベージェワ選手は今シーズンからカナダのブライアン・オーサー・コーチの元に移籍。ロシアメディアによると、そのころから両選手のファンの非難合戦はエスカレート。2人の不仲説も流れ、メドベージェワ選手を擁護する発言をした名コーチ、タチアナ・タラソワさんやソチ五輪ペア金メダリストのマキシム・トランコフ氏らを巻き込み激しさを増していったという。 

 トゥクタミシェワさんは昨年12月、肺炎のため西部サランスクで行われたロシア選手権を棄権。この結果、1月の欧州選手権代表から漏れたが、3月にさいたま市で行われる世界選手権代表入りの可能性は残っている。 

 トゥクタミシェワさんはエキシビションで衣装を脱ぎ捨てるパフォーマンスで有名。NHK杯出場のため来日した際にはツイッターに流ちょうな日本語でファンとの交流会を呼び掛け、その結果を報告。さらに、トランプ米大統領について「お尻を蹴ってやる」とツイートするなど話題に事欠かなかった。SNSなどでは「女帝」と自称している。 (共同通信=太田清)