消防はしご車売ります! 「ヤフオク」初活用 西海市

 長崎県西海市は、車両更新のため不用になった消防はしご車をインターネットオークションに掛ける。IT大手のヤフー(東京)が運営する「官公庁オークション公有財産売却」に初参加し、落札額から手数料を差し引いた金額を市の財源に充てる。
 出品したのは佐世保市東消防署大崎出張所に配備していた日野自動車の1998年製。15メートル級のはしごと消火用ポンプを搭載している。
 市はコレクターや輸出業者、部品の再利用目的の購入を想定。引き渡し時に無線機やサイレン、赤色灯、記章、消防署名などは外し、ナンバープレートを換える。道交法などの規定を守れば公道を走ることは可能。
 最低入札価格は35万円。入札期間は2月18~25日。希望者は1日午後2時までに参加申し込みが必要。従来は市が費用を支払い、業者に引き取ってもらっていた。
 ヤフーによると、官公庁オークションには公有財産売却と、税金などを滞納している人の財産を売却する「インターネット公売」がある。県内で公有財産売却の実績があるのは県や長崎など6市町と長崎市上下水道局。
 西海市財務課は「今後もオークションを有効に活用したい」としている。問い合わせは同課(電0959.37.0022)。

インターネットオークションで売却する消防はしご車(西海市提供)

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