『北新地の伝説キャバ嬢 門りょうのスタイルブック 男も客も人生も、最高のモノしか手に入れない私のすべて』門りょう著 自分の足で立つ

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 関西在住だからなのか、はたまた全国的にそうなのか。北新地のキャバ嬢の書籍をよく書店で見掛ける。しかも平積み、面陳。そのあまりに強い目力に負け、この度購入。その名も門りょう。ご存じですかお父さん。年収2億超え、インスタのフォロワー22万人、9年間ナンバーワンを守り続けたという伝説のキャバ嬢だそうですよ!

 本書はそんな、彼女のスタイルブック。「男も人生も、最高のモノしか手に入れない私のすべて」だそうですお父さん!!

 いやー、すごい。ページをめくる度、書名の長さに比例するかのような桁外れの暮らしにクラクラします。ルブタン何足持ってるの。バーキンどんだけ持ってるの。お客さんと撮った店での写真と「本当に大切な方々だけ」を呼んだという結婚式の写真、あまりのモザイクの多さに一瞬息を飲むこと必至。そうか、どれだけあっけらかんとカジュアルに見せても、夜の世界。色々な事情があるんでしょうね。

 本書には彼女のスタイル紹介の合間に、キャバ嬢仲間や友達からのコメントも掲載されているのだけど、それが印象的。「心がまっすぐで素直」「媚びない。人に嫌われることを恐れない」「絶対人を裏切らない」「いざとなったら必ず助けてくれる」……。いやー、なかなかこんなこと言われなくないですか? すごいなぁ人望。

 そして最後に紹介されているのは共に暮らす愛犬たちのこと。それを見て思い出した。昨夏、SNSがきっかけとなり虐待されていたトイプードルを保護したことで話題になったキャバ嬢がいた。あの人が門りょうだったんだ。東京で飼われていた犬を助けるために大阪から駆けつけて、弁護士を介して救出したって。同じグループ会社に所属するキャバ嬢が飼っていたからできたことだとのちにSNSで語っていたけど、それでもなかなかできることじゃない。

 本書を通して一貫しているのが、誰にも依存しないという強い意志。自分に投資し、9年間休むことなくナンバーワンを守り続けたところに、それが表れているように思う。誰のせいにもせずに、誰にも頼らずに、自分の足で立つ。その強い覚悟が伝わってきて、読んでいるだけで背筋が伸びるような一冊でした。そしてひたすらに優しい。最高じゃないか。こんな人になりたい。

 し、かーし、ひとつだけ言わせて。「撮影が嫌い」って本書で言ってるけど、ちょっと嫌いが前面に出過ぎじゃないでしょうか(笑)。写真、大体同じ顔。なんなら若干ガン飛ばしてる。感じ悪い? いやむしろ、そういうところも好・印・象!

(KADOKAWA 1500円+税)=アリー・マントワネット