嘉手納控訴審、結審 第3次爆音 9月11日判決

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 米軍嘉手納基地の周辺住民約2万2千人が国を相手に夜間・早朝の米軍機飛行差し止めなどを求めた第3次嘉手納爆音訴訟控訴審が31日、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)で開かれ、結審した。判決は9月11日に言い渡される。

 意見陳述した新川秀清原告団長は「解決すべき基地問題は数えたらきりがない。県民、地方自治体、裁判所、司法の力を借りなければ課題解決は不可能だ」と訴え、飛行の差し止めを求めた。弁護団の池宮城紀夫団長は「第1次、第2次、本件一審判決後も、日本政府は嘉手納基地、普天間基地の爆音低減などの抜本的対策を米軍に要求していない」と強調し、「一審原告らが繰り返し訴えてきた沖縄のこの不条理の現実を憲法と法律と良心に基づいて正してほしい」と訴えた。原告弁護団も騒音暴露状況や健康被害などについて主張を展開した。

 裁判所にはバスに乗って約200人の原告団が駆け付けた。結審後、城岳公園で集会が開かれ、「静かな夜を取り戻そう」と気勢を上げた。池宮城弁護団長は「9月に判決が出るが、この間に爆音が無くなるわけではない。結審したからといって闘いは終わるわけではない」と強調した。

 嘉手納町から参加した男性(76)は「昼夜問わず戦闘機が飛ぶ。米軍は何を言っても聞く耳をもたない。この怒りをどこにぶつけたらいいのか」と話し、米軍機の飛行差し止めを求める判決を期待した。