ロッキーズ・アレナード 調停選手新記録の年俸2600万ドル

日本時間2月1日、ロッキーズとノーラン・アレナードは年俸調停を回避し、年俸調停権を保有する選手としては史上最高額となる年俸2600万ドルの1年契約を結んだ。アレナードが3000万ドルを希望していたのに対し、ロッキーズは2400万ドルを提示していたが、最終的にアレナードが折れた形。年俸調停権保有選手による過去最高額はジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)が昨年1月にブルージェイズと結んだ年俸2300万ドルの1年契約だったが、アレナードはこれを大きく上回った。

現在27歳のアレナードは、メジャー1年目から6年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、本塁打王のタイトルも3度獲得(2015年・2016年・2018年)。ハイレベルな攻守を兼ね備えたメジャー最高クラスの三塁手であり、ロッキーズはアレナードが今季終了後にフリーエージェントとなるのに備えて複数年契約を模索していたようだが、ひとまず単年契約を結ぶことで落ち着いた。

今オフ、ロッキーズは正二塁手のDJレメイヒュー(ヤンキース)、セットアッパーのアダム・オッタビーノ(ヤンキース)、カルロス・ゴンザレス(フリーエージェント)といった主力選手が退団した一方で、目立った補強はダニエル・マーフィーだけ。彼らの穴は若手選手などチーム内の既存の戦力で埋めるつもりのようだが、若返りを図りつつもポストシーズン進出を狙うチームにおいて、アレナードの存在は非常に大きい。今後はロッキーズとアレナードの契約延長交渉に注目が集まることになるだろう。

なお、年俸調停権保有選手によるこれまでの最高年俸は、前述のとおりドナルドソンの2300万ドルだが、それに次ぐのはブライス・ハーパー(当時ナショナルズ)の2162万5000ドル(2017年5月に2018年の契約を結んだ)。3位以降はデービッド・プライス(2015年1月・当時レイズ)の1975万ドル、マックス・シャーザー(2014年1月・当時タイガース)の1552万5000ドル、プリンス・フィルダー(2011年1月・当時ブリュワーズ)の1550万ドルという顔ぶれになっている。

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