映画「タリナイ」 3カ所で上映会 9日・長崎、16日・佐世保、24日・諫早  第9代高校生平和大使 大川史織さん初監督

 第9代高校生平和大使を務めた大川史織さんの初監督作品、ドキュメンタリー映画「タリナイ」の上映会が2月、県内3カ所で開かれる。同作品上映実行委の本田孝也委員長は「戦争の悲惨さをきつく描いているわけではないが、平和について考えさせられる作品。多くの人に見ていただきたい」と呼び掛けている。
 アジア・太平洋戦争中、約2万人の日本兵が命を落としたマーシャル諸島が舞台。1945年4月、1人の日本兵が飢えにより命を落とした。亡くなる数時間前まで書き続けていた日記は戦後、戦友によって遺族の元へ届けられた。2016年、74歳になった日本兵の息子は、父親の残した日記を手掛かりに、父親の最期の地をめぐる旅に出掛ける。
 会場は▽9日=長崎市平野町の長崎原爆資料館ホール▽16日=佐世保市平瀬町の佐世保市民文化ホール▽24日=諫早市宇都町の諫早市健康福祉センター。いずれも午前11時と午後3時の2回上映。9日と16日は大川監督によるトークがある。
 鑑賞料は一般千円(当日1200円)、高校生500円、中学生以下無料。チケットはローソンチケットで発売中。予約は県保険医協会ホームページから専用フォームで受け付ける。問い合わせは実行委(電095.825.3829)。

大川史織さん初監督作品「タリナイ」のチラシ

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