アストロズがようやく先発補強 左腕・マイリーと1年契約へ

先発投手の層に不安を抱えていたアストロズが、ようやく先発投手の補強を実現させた。日本時間2月1日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、アストロズはフリーエージェントの左腕、ウェイド・マイリーと1年450万ドルで契約合意に至ったようだ。また、この契約には50万ドルの出来高が設定されており、マイリーは最大500万ドルを受け取ることができるという。フェインサンドによると、マイリーはすでに身体検査をパスしており、明日にもアストロズから正式に契約成立が発表される見込みだ。

現在32歳のマイリーは、昨季ブリュワーズで「復活」のシーズンを過ごし、16試合に先発して5勝2敗、防御率2.57の好成績をマーク。2017年はオリオールズで8勝15敗、防御率5.61に終わり、昨季はマイナー契約からのスタートとなったものの、自身の価値と実力をしっかり証明してみせた。ダイヤモンドバックス時代の2012年に16勝をマークするなど、2ケタ勝利3度、通算71勝の実績を誇っており、今季も地区優勝の筆頭候補に挙げられる一方で先発投手の層に不安を抱えるアストロズにとって、貴重な戦力となるはずだ。

アストロズは昨季の先発5本柱のうち、ダラス・カイケル(フリーエージェント)とチャーリー・モートン(レイズ)が退団。また、ランス・マカラーズJr.はトミー・ジョン手術を受けており、ジャスティン・バーランダーとゲリット・コールの2枠しか顔ぶれが固まっていないという異常事態に陥っていた。3番手には2015年に19勝、昨季はリリーフで防御率1.99をマークしたコリン・マクヒューが入る予定であり、新加入のマイリーはおそらく4番手。最後の1枠となる5番手は、ジョシュ・ジェームスとフランベル・バルデスの両若手投手または2017年に13勝をマークしたブラッド・ピーコックが入ることになりそうだ。マイリーの加入により、先発ローテーションの顔ぶれはある程度固まったと言えるだろう。

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