1月の外国為替市場での円相場は、3日に急激な円高に振れ、約9カ月ぶりに一時1ドル=104円台後半をつけるなど年明けから波乱含みの展開でスタートしたが、総じて1ドル=108円~109円台の狭いレンジでの推移が続いた。
しかし、市場関係者からは「円相場は主要企業の想定為替レートに近い水準で、今後もし実勢レートが想定より一段と円高に振れる状況が続けば、輸出企業を中心に業績の下振れ要因になりかねない」との声があがっている。
企業倒産が依然として沈静化しているなかで、1月の「円安」関連倒産は速報値ながら1件(前年同月2件)で2カ月ぶりに発生した。また、「円高」関連倒産も、過去の円高時のデリバティブ取引の失敗が影響したケースが5カ月ぶりに1件(同1件)発生した。
1月30日(現地時間)、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを見送った。日米金利差の縮小観測から為替相場は円高懸念が出てきたため、引き続き相場の変動には注意が必要だ。
「為替」関連倒産(1月度速報値)
- Published
- 2019/02/01 13:30 (JST)
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