【アジアカップ】日本が5度目の王者になるか、カタールの初優勝か…運命の決勝戦プレビュー

4年に1度行われるAFCアジアカップもいよいよ決勝戦を迎える。グループステージから無敗で勝ち上がってきた日本代表とカタール代表は、はたしてどちらのチームがカップを掲げることになるのだろうか。

【アジアカップ】大迫が復活の2ゴール!アジア最強イランを下しついに決勝の舞台へ!

Road to the Final
日本は決して順風満帆な道のりではなかった。グループ初戦のトルクメニスタン戦では、格下相手にリードを許しながら逆転勝利。決勝トーナメントに入ると、サウジアラビアやベトナムに猛攻を受け、苦しみながらも1点差で勝利し決勝まで上り詰めた。そして苦難をいくつも乗り越えたからこそ、その度強さを身に着けてきたのも事実。準決勝ではアジア最強と謳われたイラン相手に、3-0と圧勝してみせた。また日本は1992年広島大会以来、今回で5回目の決勝戦進出。過去4回迎えた決勝ではいずれも勝利している。
2022年ワールドカップ開催国として格好のアピールの場となったカタールは、グループステージからエンジン全開。第2戦で早々に勝ち上がりを決めると、準決勝UAEとの因縁の対決では4得点と圧倒してみせた。特質すべきは堅固な守備力で、ここまで6試合で未だ失点なし。近年のカタールでも最高のチームとなっている。また、カタールにとって今回が初めての決勝進出。勝てば初のアジアカップ制覇となる。

対戦成績
2勝4分け2敗と互角の対戦成績を残す両チームが最後に対戦したのは、2011年アジアカップの準々決勝。序盤に先制された日本は香川真司の得点で前半のうちに同点に。ところが、吉田麻也が2枚目のイエローカードで退場になると、そのセットプレーで勝ち越し弾を許す。苦しい展開となった日本だったが、エース香川の2得点目で再びスコアをタイに戻し、終了間際には絶妙なポジションにいた伊野波雅彦が逆転弾を挙げて勝利。日本は同大会で優勝を成し遂げた。

マッチプレビュー
・日本はアジアカップで最多の決勝進出国に。これまではサウジアラビアと同数の4回で並んでいた。
・日本は優勝した2011年大会の決勝トーナメントから今回の決勝まで16試合連続でゴールを決め、計33回ネットを揺らしている。
・カタールはアジアカップ史上10各国目の決勝進出チームに。過去9か国の内、4チームが初の決勝で優勝を果たしている。
・カタールは準決勝までの6試合で16得点を挙げており、全チーム最多の総得点数となっている。
・カタールのアクラム・アフィーフはここまで最多の8アシストを記録し、他のどの選手より4つも多くゴールに貢献している。

Key Players
日本代表 大迫勇也:3試合4ゴール
ブレーメン所属の大迫は、そのポテンシャルの高さを存分に発揮している。初戦のトルクメニスタン戦でチームを救う2ゴールを挙げると、でん部の負傷で3試合欠場した後、ベトナム戦で復帰。準決勝イラン戦では再び2ゴールと53.5分に1本のペースで得点を重ねている。

大迫のゴールがカギを握る

カタール代表 アルモエズ・アリ:6試合8ゴール
決勝トーナメントで唯一大迫より得点を挙げているのがカタールのアルモエズ・アリだ。アジアカップの歴史に名を刻もうとしているアリは、歴代最多得点者である”イランの英雄”アリ・ダエイと同数の8ゴールを記録。あと一つで得点記録更新となる。

驚異の8ゴールを決めているアルモエズ・アリ

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