パドレスがラスベガスでハーパーと面会へ

再建期真っ只中ということもあって静かなオフシーズンを過ごしてきたパドレスだが、周辺が騒がしくなり始めている。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、パドレスは現地時間1月31日の夜にラスベガスでブライス・ハーパーと面会し、入団に向けての契約交渉を行うようだ。パドレスとハーパーに面会については、MLBネットワークの敏腕記者、ケン・ローゼンタールが最初に報じていた。パドレスはフリーエージェントのマニー・マチャドやJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得にも興味を示していることが伝えられているが、この動きからはチーム再建に向けての「本気度」が感じられる。

パドレスは外野の両翼にウィル・マイヤーズ、フランミル・レイエス、ハンター・レンフロー、フランチー・コルデロと多くのレギュラー候補を抱えており、スプリング・トレーニングで熾烈なレギュラー争いが繰り広げられる見込みである。ハーパーはこれらの選手とポジションが重なってしまうものの、間違いなく球界でベストの打者の1人であり、球団の次代を担うスラッガーを欲しているパドレスにとって、外野が人員過剰となったとしても手に入れたい人材なのだろう。

もちろん、ハーパーとの契約は安い買い物ではなく、昨オフにエリック・ホズマーと球団史上最高額となる8年1億4400万ドルの契約を結んだパドレスがハーパーを獲得するためには、それを大幅に上回る金額が必要となる。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、パドレスのほかにもフィリーズ、ナショナルズ、ホワイトソックスがハーパーの獲得を狙っていることを伝えており、「ミステリー・チーム」の存在も噂されているため、パドレスがこれらの球団との争いを条件面で制するのは簡単なことではないだろう。

ハーパーは昨季やや不調に苦しんだものの、それでもOPS.889をマーク。これはレイエスが87試合で記録した.838やレンフローが117試合で記録した.805を上回っており、パドレスではチーム最高の数字となる。将来有望な若手選手を多く抱えるパドレスにハーパーが加われば、チームの未来はより一層明るいものとなるだろう。今回の面会に関する続報が待たれるところである。

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