梅毒 県内でも急増【大分県】

18年患者数 前年の倍36人

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梅毒への注意を呼び掛ける大分市保健所と厚生労働省のチラシ

 性感染症である梅毒の患者数が全国的に増えている中、県内でも若い世代を中心に急増している。2018年の1年間に17年の倍となる36人の感染を確認。現行の集計方式となった1999年以降では最多となっている。重症化や人にうつす恐れもあるため、県は「心配な人は早期の検査や医療機関受診を」と呼び掛けている。

 梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が原因。抗生物質で早く治療すれば完治するが、放置すると髄膜炎や脳梗塞などの合併症を起こす。妊婦が感染していると流産や死産になったり、胎児に重い異常が出る可能性がある。

 終戦後間もなくは全国で年間20万人を超えていた患者は、特効薬ができたことで1950年代に激減した。近年、県内も10人未満で推移してきたが、2015年に12人と2桁になってから16年・12人、17年・18人と徐々に増加している。18年の全国は6923人(12月30日までの速報値)で10年前の8倍。同じような傾向となっている。

 原因については「感染経路の特定が難しく、はっきり分からない」(県健康づくり支援課)という。

 18年の県内感染者は30代が最も多い10人で20代が9人と続く。19歳以下はいない。性別は男性23人、女性は13人。

 感染に気付かず人に病気をうつす可能性もあるため、同課は「コンドームの使用など安全な性行為を心掛けてほしい」と注意を喚起。ホームページを立ち上げ、保健所で受けられる血液検査(匿名・無料)を活用し、感染の有無を確認するなどを促している。