多数の有望株抱えるパドレス 大型補強の本番は1年後?

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チーム再建を進めるパドレスは現在、メジャーリーグのどの球団にも負けないほどの若手有望株の充実度を誇っている。先日、MLB Pipelineが発表したプロスペクト・ランキングTOP100のうち、全体2位にランクインしたフェルナンド・タティスJr.を含む実に10人がパドレス所属の選手なのだ。そんな状況のなか、スポーツ・イラストレイテッドのジャック・ディッキーは、パドレスは今季を若手有望株たちの成長度合いを見極めるのに費やし、本格的な補強に乗り出すのは2020年まで待ってもいいのではないかという主張を展開している。

ディッキーは現在のパドレスの状況について、年俸調停権の取得やフリーエージェントまで時間のある選手を各ポジションに複数保有していると分析。彼らが期待通りに成長ないし活躍すれば、資金的にはかなり余裕が生まれ、1~2人の有力FA選手に大金を費やすことも可能であると主張する。選手の契約状況について詳細に扱っているCot’s Baseball Contractsによると、今季のパドレスの開幕時予想総年俸は8000万ドルほどに過ぎない。

しかし、これはパドレスがブライス・ハーパーやマニー・マチャドに躊躇なく大金を費やせることを意味するわけではない。パドレスはウィル・マイヤーズと6年8300万ドル(2022年まで・2023年は球団オプション)、エリック・ホズマーと8年1億4400万ドル(2025年まで)の大型契約を結んでおり、ここにハーパーないしマチャドを加えることで、さらにペイロールのフレキシビリティが失われてしまう。特に来季以降はマイヤーズの年俸が2000万ドルに跳ね上がるため、ホズマーとマイヤーズの2人で年俸総額のおよそ半分を占めるという状況になっているのだ。

そこでディッキーは、今季を若手有望株たちの見極めに費やし、クリス・セール(レッドソックス)、アンソニー・レンドン(ナショナルズ)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ゲリット・コール(アストロズ)といった有力選手たちがFAとなる来オフに大型補強を行うのが、より安全な方法であると主張する。ただし、これらの選手たちの獲得に関しては、今オフのハーパーやマチャドよりも激しい争いが予想されるため、スーパースターを獲得するのであれば今オフのほうが都合がいいのも事実。数年後のポストシーズン進出を目指すパドレスは、どのような決断をするのだろうか。