アサヒ飲料、持続可能な容器包装実現へ目標制定

「アサヒ おいしい水 天然水 ラベルレスボトル」(左)と「アサヒ 十六茶 ラベルレスボトル」

アサヒ飲料(東京・墨田 岸上克彦社長)は1月29日、ESGの取り組み強化の一環として、「容器包装2030」の制定を発表した。持続可能な容器包装を実現するため、「リサイクルPET・環境配慮素材」「リデュース」「環境に配慮した新容器開発」に関連する3つの目標で構成しており、2030年までの達成を目指す内容だ。同社は「容器包装2030」を通じて、持続可能な社会を実現するための環境負荷低減、循環型社会に向けて積極的に取り組む考え。(オルタナ編集部=中島洋樹)

同社は商品の環境負荷低減に取り組み、2016年に飲料業界で初めて容器資材すべて(キャップ、PETボトル、ラベル)に植物由来の原料を一部使用した「三ツ矢サイダー」(PET1.5リットル)を販売した。2018年には、自社工場製造品に国内最軽量となる炭酸飲料用PETボトルキャップを採用。さらにラベルを排除した「アサヒ おいしい水 天然水 ラベルレスボトル」を発売した。

「容器包装2030」では、次の3つの目標達成を目指す。

【リサイクルPET、環境配慮素材】プラスチック製容器包装(PETボトル、ラベル、キャップ、プラスチックボトル)の全重量60%にリサイクルPET、植物由来の環境配慮素材などを使用することを目指す。

【リデュース】ラベルレスボトルを拡大するなどプラスチック製容器包装の重量削減を目指す。

【環境に配慮した新容器開発】プラスチック以外の容器や、新しい環境配慮素材の研究開発を目指す。

同社広報部門の担当者は、「ラベルレスボトルの取り組みは他の飲料にも広げていきたい。また今後もサプライヤー、自社研究部門双方で容器包装の研究開発を継続し、持続可能な社会実現を目指す」と述べている。

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