有機食品を格安販売、26歳考案の置き菓子事業

スナックルが提供するヘルシー・オーガニックなお菓子

ヘルシー・オーガニックな食品にこだわった企業向けの「置き菓子」サービスが2月1日に始まる。金子隆耶さん(26)が考案したsnaccuru(スナックル)だ。オーガニック・ヘルシー系のお菓子は300~500円が相場だが、同サービスでは参考店頭価格よりも2~4割安い価格で提供する。印字ミスなどで賞味期限が切れていないにもかかわらず廃棄する食品を、企業の社員向けに割り引いて販売する。福利厚生の一環として導入した企業は、健康経営とフードロス問題に同時に取り組める。(オルタナ編集部=池田真隆)

スナックルはヘルシーな間食環境を提供しながら、フードロス問題にも貢献する。スナックルを運営するツクモ(東京・港)を立ち上げた金子さんは、「従来のフードロスへの取り組みは、もったいないという言葉に象徴されるように社会貢献色が強かった。そこで、結果的に問題が解決するビジネスモデルを考えた」と話す。

スナックルで取り扱うフードロス商品は、従来は倉庫からの直接廃棄や、ドラッグストアやディスカウントストアなどに低い掛率で卸し、在庫ロスを低減させる手法が取られていた。同社では、各メーカーからこれらの商品を買い取り、オフィスという新しい場所を売り場として開拓した。

取り扱うのは、オーガニック認証を取得しているものや、白砂糖不使用、グルテンフリー、ビーガン対応、トランス脂肪酸がないお菓子。同サービスの利用料は月額1万円から。1万円で約100個のお菓子を社内で販売できる。

すでに、パナソニックの日比谷オフィス、経済メディア「NewsPicks」を運営するユーザベースなどでの導入が決まっている。今後は、お菓子だけでなく、軽食や飲料を提供することを考えているという。

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