DeNAとの戦略的連携は「成功」 ABLキャンベラのオーナーが評価「すべて完璧」

オフにABLで大活躍したDeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】

昨年7月に戦略的パートナーシップを締結、今永はオフシーズンにABLで大活躍

 オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)のキャンベラ・キャバルリーのオーナーが、DeNAとの戦略的パートナーシップの締結は成功だと“評価”している。地元紙「キャンベラ・タイムズ」が伝えた。

 DeNAは昨年7月、キャバルリーと戦略的パートナーシップを締結したことを発表。オフには今永昇太投手、三上朋也投手、国吉佑樹投手、青柳昂樹外野手が派遣され、キャバルリーの選手として活躍した。特に、今永は6試合に先発し、4勝0敗、防御率0.51という圧倒的な成績を残している。

 同紙は「キャンベラ・キャバルリーと横浜(DeNA)ベイスターズのパートナーシップは成功」とのタイトルで記事を掲載。「キャンベラ・キャバルリーのドン・マクマイケル(オーナー)は、NPBの横浜DeNAベイスターズとのパートナーシップを結んだ最初のシーズンを成功と称賛した」と伝えている。

 ABLでの今永らの活躍は大きかったものの、記事では「オーストラリアン・ベースボールリーグでプレーするために日本人選手をキャンベラに連れてくるだけではなく、キャバルリーの選手たちが日本の春季キャンプに参加し、契約に結び付けるための機会を与えている」と指摘。そして、「キャバルリーの先発投手であるスティーブ・ケントが2月に日本へ行くことになっており、パートナーシップを結んだことで、マクマイケルがNPBへの経路を探している選手たちの注目を引き付けやすくなるはずである」と続けた。ケントについては、DeNAの春季キャンプで入団テストを受けると、同紙がすでに報じていた。

 マクマイケル・オーナーは取材に対して「全体的に、日本(DeNA)との協定はすべて完璧だった。この上ない程だった。ベイスターズがクリスマス後でも選手たちにオーストラリアに残ってプレーする許可をした最初の機会であり、私たちにとっては実に大きなボーナスだった」と“評価”。さらに、今後に向けても「彼らはこの提携の発展を望んでいる。そして、彼らはこの提携がオフシーズンの基盤となることを望んでいる。我々はより良い補強を行い、弱点がどこにあるのかを見つけ出し、最高の選手たちを探していかねばならない」と話している。

 このパートナシップが今後、日豪の野球界に変化をもたらすかもしれない。(Full-Count編集部)

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