実は日本人が好き?カタール代表と密接なかかわりを持つ欧州の4クラブ

アジアカップの決勝で日本と対戦するカタール代表。

彼らの成功が育成や帰化政策によるものであることは広く知られているが、近年は欧州でも勢力を広げている。

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また、そこには意外なことに必ず日本人の名前も…。今回は日本人とも無関係ではない、カタールと密接なかかわりを持つ欧州のクラブをご紹介しよう。

KASオイペン(ベルギー)

ドイツ国境付近に位置するKASオイペンは、1945年に創設された小クラブ。

歴史を通じて下部リーグでプレーしてきたが、2010-11シーズンに初めて1部リーグを戦った。そんな彼らを2012年に買収したのが、アスパイア・アカデミーを運営するカタール財団である。

クラブには同アカデミーの出身者が送り込まれており、今回のカタール代表も総勢8名がオイペンのトップチームやユースに所属した経験を持つ。

また、昨年1月には鹿島アントラーズから豊川雄太を獲得。彼は負ければ降格が決まる同シーズンのリーグ最終節で途中出場からのハットトリックという離れ業を演じ、クラブを残留に導いた。

クルトゥラル・レオネサ(スペイン)

1923年に創設されたスペイン・カスティーリャ地方のクラブ。

過去一度(それも1955-56シーズン)しか1部リーグで戦ったことのない小クラブであるが、創設90周年を迎えた2014-15シーズンに「タキシードユニフォーム」を発表して以来、大きな知名度を得ている。

2015年にアスパイア・アカデミーによって買収されてからは2部にまで上昇しており、昨年には提携するリーズからのレンタルで日本代表MF井手口陽介(現グロイタ―・ヒュルト)が所属している。

また、今回のカタール代表にもアルマエズ・アリら4名が同チームに在籍した経験を持つ。

リーズ・ユナイテッド

先月、マルセロ・ビエルサ監督のスパイ騒動で話題となったリーズ。

若き日のリオ・ファーディナンドやマーク・ヴィドゥカらを軸にした「ヤング・リーズ」時代を思い浮かべるファンも多いことだろう。

その後、大型の補強をしたツケで財政難に陥った彼らは一時リーグワン(3部相当)まで転落することに。オーナーの交代も相次いだが、近年は復調気配を見せている。

そんなリーズは2018年1月、カタールのアスパイア・アカデミーと提携を発表。クラブのコーチを務めていた元日本代表MF藤田俊哉の仲介もあって井手口が加入し、同じカタール財団のレオネサへ貸し出された。

なお、今回のカタール代表で最年少18歳のハリド・ムハンマドはリーズの下部組織出身だ。

パリ・サンジェルマン(フランス)

1970年創設と歴史は浅いものの、パリ・サンジェルマンはフランスを代表するビッグクラブであった。

しかしながら現在ほどの地位が築かれたのは、カタールの資本が入ってからだろう。2011年に同国のカタール投資庁(QIA)の子会社であるカタール・スポーツ・インヴェストメンツが筆頭株主となってからイブラヒモヴィッチ、カバーニ、ネイマール、ブッフォンら名だたるスター選手を獲得している。

彼らは現時点で直接的にカタール代表との関係はない。しかしながら自国開催の2022年ワールドカップに向けて広告塔のような役割を担っており、だからこそ上記のスターたちが必要だったのだ。

ちなみに先日より中島翔哉のカタール行きが取り沙汰されているが、その背後にパリ・サンジェルマンがいるとの噂も。もしやネイマールの後釜を中島に…ということだろうか。

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