長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で、アミメキリンの赤ちゃんが誕生しそうだ。無事に生まれれば、森きららでは23年ぶり5度目。飼育員は出産に向けた準備を進めている。
出産を控えているのは「いと」(5歳)。2013年10月24日、北九州市の到津の森公園で生まれた。15年3月、雄の「ハヤト」(8歳)との繁殖を目的に、佐世保にやってきた。
飼育員の村上浩一さん(32)によると、17年夏ごろから交尾しようとする様子を確認。11月14日を最後に発情しなくなったため、妊娠したとみていた。
いとは、おなかが張り、最近は胎動も見られる。キリンの妊娠期間は平均450日といわれ、2月上旬に出産するとみられる。
飼育員は全員、出産に関わるのは初めて。各地の動物園から意見を聞き、準備を進めている。難産のときに赤ちゃんを引っ張り出すためのロープや、人工保育になった場合に必要な人工乳や哺乳瓶も調達。赤ちゃんが産み落とされるときの衝撃に備え、寝室には砂を厚く敷いた。
村上さんは「無事に生まれることを楽しみにしている。できることは限られているが、難産や育児がうまくいかないときに備えたい」と話している。
キリンの「いと」 出産間近 森きららで23年ぶり
- Published
- 2019/02/02 00:09 (JST)
- Updated
- 2019/02/07 20:57 (JST)
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