【アジアカップ】日本が痛恨の3失点…カタールに敗れ悲願のアジア王者奪還ならず

アジアの頂点を決めるAFCアジアカップ決勝戦がザイード・スポーツ・シティ・スタジアムで行われ、日本代表がカタール代表と対戦した。

【アジアカップ】日本が5度目の王者になるか、カタールの初優勝か…運命の決勝戦プレビュー

勝てば5度目のアジア王者に輝く日本は、準決勝イラン戦で遠藤航が負傷離脱。カタール戦では塩谷司がボランチに入り、先日GK権田修一がポルトガルのポルティモネンセ移籍が決まったことでスタメン全員が海外組で構成された。

ゆっくりとした立ち上がりで出方を窺った日本だったが、カタールの最初のチャンスで出鼻を挫かれる。12分に左サイドからアシストランク首位のアクラム・アフィーフがクロスを送ると、今大会8ゴールのアルモエズ・アリがバイシクルシュートを放つ。意表を突いたボールはゴール右隅に吸い込まれ、日本が痛恨の先制を許してしまう。

思わぬな形での失点に動揺したか、その後の日本はイージーミスが散見。高い位置パスをカットされカウンターを受けると、27分にはアブデルアジズ・ハティムが左足を一閃。綺麗な弧を描いたボールはゴール左に突き刺さり、まさかの2点ビハインドで試合を折り返す。

ミスが目立ち日本が前半だけで2失点を喫する

後半の日本は、開始の笛が鳴ったと同時に一気に前に出て奇襲を仕掛ける。厚みのある攻撃やいくつかのセットプレーでチャンスを創出し、今大会無失点のカタールDF陣にヒビを入れていく。すると69分、塩谷の縦パスを大迫勇也がダイレクトで落とし、南野拓実がディフェンスラインの背後に抜け出す。GKの動きを見て確実にチップキックでネットを揺らして、日本が1点差まで詰め寄る。

これで勢いに乗った日本は怒涛の攻撃でゴールを狙いに行く。足が止まりだしたカタールに、中央やサイドからといったバリエーション豊かな攻めで揺さぶりを掛ける。しかし、再三に渡る猛攻もことごとく跳ね返され、逆にカタールがカウンターからCKのチャンスを獲得。キッカーのクロスをカタールの選手が頭で合わせると、吉田麻也の手に当たったとされ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果PKの判定となる。この決定的なチャンスをアクラム・アフィフが沈め万事休す。日本が1–3と敗戦し、惜しくも2011年以来のアジア王者奪還とはならなかった。

悲願の王者奪還とはならなかった

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