2018年シーズン限りでF1から離れることを決めたフェルナンド・アロンソは、バルセロナで行われる開幕前テストにマクラーレンから参加する可能性があるという。
F1を離れたアロンソは以前から公言している通り、世界三大レースと呼ばれるF1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500を制覇する“トリプルクラウン”の達成を目指している。すでにモナコGPの優勝とル・マン24時間レースでの優勝を達成しており、今後はインディ500での優勝という目標を追いかけることになる。
また1月にはアメリカでデイトナ24時間レースに参戦し、ウェイン・テイラー・レーシングのチームメイトである小林可夢偉、ランガー・バン・デル・ザンデ、ジョーダン・テイラーと共に、雨に苦しめられたレースを制して優勝を飾った。
スペインの『Marca』紙によると、今後アロンソはF1へ復帰するかもしれないが、それは半日のテストのためだけだという。2月18日(月)にバルセロナでオフシーズンテストが始まったら、アロンソはマクラーレンの2019年型マシン『MLC34』をドライブするかもしれない。
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、チームはアロンソの技術面に関する意見を高く評価しており、彼がテストでドライブすることを歓迎すると何度となく語っている。
またブラウンは、2019年シーズンよりマクラーレンのドライバーを務めるカルロス・サインツJr.とランド・ノリスについて、「フェルナンドには膨大な経験と計り知れない才能があることは間違いない。彼がガレージにいないことをもちろん寂しく思うが、我々には2人の傑出した才能の持ち主がいる」と言及した。
アロンソはF1において312レースに出走し、通算32勝を挙げ、ポールポジションが22回、表彰台が65回という記録を残した。合計で1899ポイントを獲得し、2005年と2006年にF1世界チャンピオンに輝いた。
「僕は37歳で、F1で18年間レースをした」とアロンソは2018年シーズンの終わりに語った。
「多くの才能あるエンジニア、デザイナー、メカニック、メディアの皆と人生の半分で関わってきた。僕たちはシーズン中多くの日々をともに過ごした。それはF1について僕が決して忘れることのない最高なことだと思う」