アジアカップ決勝、カタールに1-3で敗れて準優勝に終わった日本代表。
前半に2点を失う苦しい展開となるなか、一時は1点差に迫るも、VARでのPK判定に泣いた形に。
後半35分過ぎ、ラフシャン・イルマトフ主審はVARで確認後にすぐさまPKのジャッジを下すと、吉田麻也にイエローカードを提示した(以下動画1分40秒~)。
この判定は海外ではどう伝えられているのか。『Fox Sports』によれば、オーストラリア代表関係者はPKのジャッジを支持したという。
解説陣のひとりだった元オーストラリア代表FWブルース・ジテはこう述べたそう。
ブルース・ジテ(元オーストラリア代表FW)
「彼(イルマトフ)は正しいものに行きついたと思う。
最初に見た時、我々全員が『PKだ』と言ったし、試合が続いていた時にも『審判はVARでチェックすべき』だと我々は言っていた。
そして、彼らはそうした。レフェリーは確認しに行って、PKだと決断した。彼は正しい決断をしたと思う。
もっと検証すべきものはない」
また、元オーストラリア代表GKマーク・ボスニッチもPKに同意。そして、元Jリーガーであるネド・ゼリッチは、吉田のポジショニングがよくなかったと語っていたという。
一方、英紙『Guardian』では、PKについてこう伝えていた。
『Guardian』
「レフェリーはピッチサイドのモニターを参考にしてVARを使い、カタールに史上最もありないPKのひとつを与えた。
ヘディングで競ったなかでのハンドによるPKを下された後、日本とサウサンプトンDF吉田は怒っていた。(ハンドは)偶発でしかなかった」
「(試合)終盤に向けて論争もあった。
日本の激しいプレッシャー下にあったカタールが与えられるべきでないPKで得点した時だ」
最もありえないPKのひとつと評していたのだ。
ただ、「そうは言っても、カタールは7試合すべてに勝利し、優勝までに1失点しかしなかった。守備はソリッドで、カウンターは鋭かった。カタールはアジアカップ優勝に値する」とも報じていた。
なお、『The Times』によれば、国際サッカー評議会は3月の会議で「特定の状況下では偶発的なハンドでもPKになる」というルール変更に踏み切る可能性があるそう。