おみくじ「カラス天狗」が運びます からくりみくじ3日公開 尼崎の大覚寺

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人形を動かしておみくじを引く「船弁慶からくりみくじ」=尼崎市寺町

 江戸時代から続く伝統の「からくり人形」を使ったおみくじ「船弁慶からくりみくじ」が完成し、兵庫県尼崎市の大覚寺(寺町)で1日、地元の子どもたちに披露された。平家物語で弁慶や源義経らが尼崎で船出する場面をからくり人形で表現した。参拝者は糸を引いて人形を動かし、くじが引ける。節分の3日、公開される。(小谷千穂)

 からくり人形師、九代目玉屋庄兵衛さん(64)=名古屋市=が2年間かけて制作した。木製で、高さ1メートル30センチ、奥行き1メートル65センチ、幅約20センチ。垂れ下がった7本の糸を順番に引くと、みくじが引ける仕組みだ。

 からくり人形を通して、尼崎や大覚寺の物語を広めたいと、住職の岡本元興さん(61)が制作を依頼。平家物語では、源義経や弁慶らが尼崎の「大物浦」から出発したと記され、江戸期以前に大物にあった大覚寺の周辺は、琵琶法師の活動拠点だったと伝わる。

 からくりみくじの人形は7体で、手前の「カラス天狗」が奥へと動き、おみくじをうちわに乗せて参拝客へ運ぶ役割を果たす。残り6体は船に乗った弁慶、義経、船頭と、立ちはだかる平知盛の亡霊、琵琶法師、七福神の弁才天。奥で手や顔を動かして見守る。

 初披露された1日、竹谷幼稚園、明城小学校などから境内に集まった約350人は、羽や口を動かすカラス天狗や、楽器の音が鳴る琵琶法師の人形に興味津々。おみくじが出ると「出た!」と声を上げて楽しんだ。玉屋さんは「1本の糸で7体が動く仕掛けを楽しんでほしい」と話した。

 大覚寺では3日の正午、午後2時、5時、7時に豆まきもあり、玉屋さんが2年前に作った高さ約6メートルの「芦刈からくり堂」の舞台も楽しめる。大覚寺TEL06.6411.2705