堅守構築へ経験生かす GK山本海人(背番号22)

©株式会社熊本日日新聞社

昨季は横浜FCでプレーしたGK山本海人。堅守の構築に期待が懸かる=県民総合運動公園

 昨季のJ2でワーストの79失点を記録した守備のもろさは、熊本が初めてJ3に降格する主因となった。堅守の構築を担うべく元日本代表GKの山本海人(33)は期待を集める。だが、派手な言葉はない。「1人ですごいことはできない。チームを一つにして失点を減らす」。11人でゴールを死守する意識の重要さを力説する。

 的確なコーチングとセーブ力の高さを武器に、清水と神戸でJ1通算118試合に出場。2008年北京五輪と、14年ワールドカップ予選で代表に選ばれるなど実力は折り紙付きだ。「信頼関係をつくりたい」と練習後には積極的にチームメートに話し掛け、それぞれの個性を把握しようとする真摯(しんし)さも印象的だ。

 昨季はJ2千葉から期限付きで移籍した横浜FCでプレーした。熊本入りを決断したのは、試合の映像を見て自身の経験が生かせると感じたからだという。ピッチに立つ全員にポジショニングを指示するなどして「自信を持ってプレーさせたい」。勝ち点を重ねるには「一人一人が90分間の展開をもっと考えないといけない。頭をクリアにして試合に臨みたい」と自らにもチームメートにも注文する。

 プロ16年目。ベテランの域に達し、体力面は全盛期に及ばないが、サッカーへの熱量は高まるばかり。「熊本はJ3に甘んじているチームじゃない。1年でJ2に復帰する」。最後のとりでに頼もしい男が加わった。(樋口琢郎)

◇やまもと・かいと 身長188センチ、体重81キロ。静岡県出身。J1神戸代はゴルフにはまった。「熊本はコースが多いと聞いている。昨年はプレーできなかったので、今年こそは楽しみたい」

(2019年2月2日付 熊本日日新聞朝刊掲載)