深浦に中継局開局、エフエム青森の音質クリアに 防災ラジオも導入へ

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会見で防災ラジオのデモンストレーションを行うエフエム青森の関係者ら
深浦町八森山に整備されたFMラジオ中継局(エフエム青森提供)

 青森県深浦町に1日、エフエム青森の深浦中継局が開局した。1987年のエフエム青森の本放送開始以来、同町は受信環境が悪いエリアだったが、中継局の開局により家庭や西海岸のドライブ時にクリアな音質でFMラジオが楽しめるようになった。町が国の補助事業を活用して中継局設備を整備し、エフエム青森が免許を受けて放送する公設民営型の中継局。町はFMラジオ放送を活用し2019年度以降、一般家庭に防災ラジオを導入する方針。

 町などによると、町北部の風合瀬(かそせ)地区までは五所川原市にある親局の放送区域だが、それより南側4分の3のエリアではこれまで、ノイズで放送が聞き取れなかった。日本海沿いに走る国道101号は人気のドライブコースにもかかわらず、途中でFMラジオが聞こえなくなることが長年の懸案だった。

 受信環境を改善するため、町は本年度、総務省の「民放ラジオ難聴解消支援事業」を活用し同町八森山に中継局を整備。高さ約18メートルの鉄塔・アンテナが完成した。総事業費は5930万円。3分の2が国補助、残る3分の1は過疎債を充当した。中継局の開局により、新たに驫木(とどろき)地区から秋田県境に近い大間越地区までカバーされ、同町のほぼ全域でエフエム青森が聞けるようになった。深浦中継局の周波数は78.2メガヘルツ。

 吉田満町長、エフエム青森の工藤誠社長らが同日、町役場で会見した。吉田町長は「深浦をドライブする時にFMで音楽を聴き、津波対策で津波浸水域の家庭などに防災ラジオを設置できるようになったのはメリット」と強調。工藤社長は「ようやく安定した受信環境でお聞きいただけるようになり感無量」と話した。