ブレーブス&カージナルスがキンブレル獲得に動く可能性

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ブレーブスはフリーエージェント市場に残る大物クローザーであるクレイグ・キンブレルの獲得に動く可能性があり、他にはフィリーズ、ナショナルズ、レッドソックス、ツインズ、そして「ミステリー・チーム」にも獲得の可能性があるという。現役最多の通算333セーブをマークしながらもまだ行き先が決まらない右腕は、最終的にどのくらいの規模でどのチームと契約を結ぶのだろうか。

現在30歳のキンブレルは、昨季レッドソックスのクローザーとして42セーブ、防御率2.74をマーク。通算防御率1.91という数字が示しているように、間違いなく現役最高クラスのクローザーであり、キンブレルも自身の価値に自信を持っていたのか、オフシーズン当初は総額1億ドル規模の5~6年契約を希望していた。

ところが、フリーエージェント市場の動きが鈍いこともあってクローザーに大金を投じるチームは現れず、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドといった大物選手とともに売れ残っている状態。キンブレルは自身の希望条件を引き下げざるを得ず、そうなれば新たに獲得に名乗りを上げるチームも現れるに違いない。

その1つとなる可能性があるのがカージナルスだ。今オフ、カージナルスはアンドリュー・ミラーを獲得してブルペンを強化したが、依然として重要な役割のいくつかをジョーダン・ヒックス、ダコタ・ハドソンといった2年目の若手投手に任せざるを得ない状況。MLB公式サイトでカージナルスの番記者を務めるジェニファー・ランゴッシュは「価格が十分に下がれば、カージナルスが獲得に動かない理由はない。ペイロールには余裕があり、クローザーを必要としているのだから」と伝えている。

一方、レッドソックスはデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長がクローザーに大金を投じる意向がないことを明言しており、こちらも価格次第といったところ。キンブレルの古巣であるブレーブスは、同地区の他球団が積極的に補強を進めるなか、さらなるチーム強化を目指していると見られており、キンブレルの古巣復帰が実現する可能性もゼロではなさそうだ。

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