レッズがさらなる投手補強 鉄腕・デュークを獲得へ

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、レッズはフリーエージェントのリリーフ左腕、ザック・デュークとの契約成立が目前に迫っているようだ。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、レッズとデュークの契約は成立目前だが、身体検査を残しており、まだ完全に成立したわけではないという。契約の詳細も現時点では不明であり、メジャー契約かどうかも明らかになっていない。

現在35歳のデュークは、メジャー生活14年の実績を誇るベテラン左腕であり、通算540試合(うち169先発)に登板して66勝90敗、4セーブ、88ホールド、防御率4.30をマーク。2016年の81試合を筆頭に、直近5シーズンのうち4シーズンで71試合以上に登板しており、昨季はツインズとマリナーズで合計72試合に登板して5勝5敗、17ホールド、防御率4.15をマークした。右打者に打率.311と打ち込まれたのに対して左打者は打率.220に封じており、アンソニー・リゾー(カブス)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、マット・カーペンター(カージナルス)など左の強打者が多いナ・リーグ中部地区において、貴重な戦力となるだろう。

今オフのレッズは、積極的な補強を展開しており、先発投手陣にアレックス・ウッド、ソニー・グレイ、タナー・ロアーク、外野陣にマット・ケンプ、ヤシエル・プイーグらを加えたが、ブルペンの目立った補強は今回が初めて。デュークは、ライセル・イグレシアス、ジャレッド・ヒューズ、デービッド・ヘルナンデス、ワンディ・ペラルタ、アミール・ギャレットらで構成されるブルペンの一角を担うことになりそうだ。

なお、デュークがレッズに在籍するのは今回が初めてではなく、2013年にもレッズでのプレイ経験がある。この年はナショナルズで12試合に登板して防御率8.71に終わり、6月に解雇されたものの、レッズではAAA級の26試合で防御率1.30と好投したあと、メジャーへ昇格して14試合で防御率0.84をマーク。これが翌年以降の活躍につながった。今回も当時のような安定したピッチングを期待したいところだ。

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