「不祥事で頭いっぱい」小泉氏、横須賀市内の講演でぽろり

 厚生労働省による統計不正問題への対応に追われている自民党の小泉進次郎厚労部会長(衆院11区)が2日、横須賀市内で開かれた異業種交流会で講演した。4日の予算委員会ではトップバッターとして質問に立つことが決まっており、「予算委員会を控えて、頭の中は厚労省の不祥事でいっぱい」と漏らす一幕もあった。

 講演では、別荘地として人気の市内西部を念頭に「横須賀は海の軽井沢」というキャッチフレーズや、ウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)が開催されている津久井浜で「学校にウインドサーフィンの部活を作りたい」といった横須賀の魅力向上につながるアイデアを披露。「頭を切り替えて」臨んだ講演を終えると、「あさっての質問に向けて準備を進めたい」と会場を後にした。

 与野党攻防の主戦場で、テレビ中継が入ることも多い予算委は国会の「花形委員会」で、小泉氏が質問に立つのは自民が政権復帰した直後の2013年2月以来。小泉氏はこれまで「今回の事案を契機に、ちゃんと信頼される統計を作れるようにしたい」と話している。不正や不適切事案が次々と発覚する中、予算委での質問に注目が集まりそうだ。

横須賀の魅力向上につながるアイデアを披露した小泉氏=2日午後、横須賀市平成町の横須賀商工会議所

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