『FourFourTwo』は、「イングランド・プレミアリーグの各クラブで最も成功した冬の取引」という記事を掲載した。
シーズン中に選手を新たに登録できる貴重な1月のマーケット。今季も多くのクラブがチームに足りない戦力を補強しようとしてきた。
各クラブがこれまで行ってきた冬の取引の中で最も成功したものとは?
アーセナル:ピエール=エメリク・オーバメヤング(2017年)
移籍金:6400万ポンド(およそ92.84億円)
ボルシア・ドルトムントから獲得されたオーバメヤングは、クラブ史上最も高額な冬移籍になったが、最も成功した取引にもなった。
次点:エマニュエル・アデバヨール
ボーンマス:マット・リッチー(2013年)
移籍金:50万ポンド(およそ7250万円)
4部にいたスウィンドンから格安で獲得したリッチーは、3部のボーンマスに加入し、2年後にはプレミアリーグの選手になった。
次点:ライアン・フレイザー、チャーリー・ダニエルズ
ブライトン:グレン・マレー(2017年)
ローンからの買取額:360万ポンド(およそ5.22億円)
2011年にブライトンを退団したマレー。再び2016年にローンで獲得され、1月のマーケットで買い取られた。35歳でもエースとして大活躍中。
次点:アントニ・ノッカール
バーンリー:チャーリー・オースティン(2011年)
移籍金:125万ポンド(およそ1.81億円)
現在サウサンプトンでプレーするオースティン。バーンリーでゴールを量産し、2年後に400万ポンドでQPRへと売却された。
次点:アシュリー・バーンズ、マイケル・キーン
カーディフ:ピーター・ウィッティンガム(2007年)
移籍金:35万ポンド(およそ5080万円)
アストン・ヴィラから2007年1月に加入したウィッティンガム。2部のカーディフで大ブレイクし、年間最優秀選手に2回選ばれた。
次点:フレイザー・キャンベル
チェルシー:ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(2008年)
移籍金:970万ポンド(およそ14.07億円)
ロコモティフ・モスクワからチェルシーにやってきたイヴァノヴィッチは、最終ラインの複数ポジションでプレーし、堅守を支える存在になった。
次点:ニコラ・アネルカ、ネマニャ・マティッチ、ギャリー・ケイヒル
クリスタル・パレス:ウィルフリード・ザハ(2015年)
移籍金:600万ポンド(およそ8.7億円)
マンチェスター・ユナイテッドで大失敗してしまったザハであるが、ローンで古巣のパレスに戻り復活。買取額は600万ポンドだったが、これは間違いなく格安だった。
次点:ルカ・ミリヴォイェヴィッチ、ジョー・レドリー
エヴァートン:シェイマス・コールマン(2009年)
移籍金:6万ポンド(およそ870万円)
スリゴ・ローヴァーズのマクステイ監督が旧知のモイーズ氏に推薦したコールマン。ポケットマネーのような額でエヴァートンにやってきて、最も安定した選手になった。
次点:ジョン・ストーンズ、リー・カーズリー
フラム:クリント・デンプシー(2007年)
移籍金:200万ポンド(およそ2.9億円)
アメリカ人を多く獲得してきたフラム。その中でも大当たりだったデンプシーはクレイヴン・コテージで5年半を過ごし、トッテナムへと移籍していった。
次点:ブライアン・マクブライド
ハダーズフィールド:ナーキ・ウェルズ(2014年)
移籍金:160万ポンド(およそ2.32億円)
3部と4部で印象的な得点を決めたウェルズは、ハダーズフィールドに移籍してからの3年半で49ゴール。プレミアリーグ昇格に大きく貢献した。
次点:パヴェル・アボット、アンソニー・ピルキントン
レスター・シティ:リヤド・マフレズ(2014年)
移籍金:40万ポンド(およそ5800万円)
イングランドの歴史上でも最も優れた獲得の一つ。2011年にはフランスの4部でプレーしていた男は、5年後にプレミアリーグでチャンピオンになった。
次点:ウェズ・モーガン、ダニー・ドリンクウォーター
リヴァプール:ルイス・スアレス(2011年)
移籍金:2270万ポンド(およそ32.93億円)
締切日に獲得されたスアレス。その数時間後にアンディ・キャロルが3500万ポンドで獲得されたため話題を奪われたが、全く意に介さずゴールを量産した。
次点:フィルヒル・ファン・ダイク、フィリペ・コウチーニョ、ハビエル・マスケラーノ
マンチェスター・シティ:エディン・ジェコ(2011年)
移籍金:2700万ポンド(およそ39.17億円)
沢山の冬補強を行ってきたシティ。その中でも最も印象的なのがジェコだ。72ゴールを決め、2つのタイトル獲得に大きく貢献した。
次点:エメリク・ラポルト、ナイジェル・デ・ヨング、ロビー・ファウラー、ガブリエウ・ジェズス、デイヴィッド・ジェームズ
マンチェスター・ユナイテッド:ネマニャ・ヴィディッチ(2006年)
移籍金:700万ポンド(およそ10.15億円)
プレミアリーグの歴史上最高クラスの契約の一つだ。モスクワからやってきたセルビアの戦士は、5回のリーグ優勝に貢献した。
次点:パトリス・エヴラ
ニューカッスル:パピス・シセ(2011年)
移籍金:930万ポンド(およそ13.49億円)
シセはアラン・シアラーの9番を受け継いだ選手の中ではかなり素晴らしい方だ。14試合で13ゴールを決める最高の立ち上がりし、デンバ・バとの見事なコンビを形成した。
次点:ティノ・アスプリージャ
サウサンプトン:ジョゼ・フォンテ(2010年)
移籍金:120万ポンド(およそ1.74億円)
サウサンプトンは3部リーグで苦しんでいたが、フォンテを獲得してから急激に調子を取り戻し、すぐにプレミアまで上がってきた。その貢献は極めて大きかった。
次点:ライアン・バートランド
トッテナム:デル・アリ(2015年)
移籍金:500万ポンド(およそ7.25億円)
これほどまでの掘り出し物はそうない。3部リーグの10代がいきなりトッテナムに引き抜かれ、さらにプレミアリーグでもトップレベルの活躍を見せた。
次点:ジャーメイン・デフォー
ワトフォード:アブドゥライ・ドゥクレ(2016年)
移籍金:800万ポンド(およそ11.6億円)
ドゥクレは獲得されたシーズンでプレーせずローン移籍しており、2年目もなかなか出番が来なかったが、出場してからはすぐに力を見せた。今やリーグ屈指のボランチ。
次点:フェルナンド・フォレスティエーリ
ウェストハム:マーロン・ヘアウッド(2003年)
移籍金:50万ポンド(およそ7250万円)
晩年は旅人のようになったヘアウッドだが、ウェストハムではプレミア昇格に大きく貢献し、2004-05シーズンには18ゴールを決める活躍を見せた。
次点:ナイジェル・レオ・コーカー、デンバ・バ、ディーン・アシュトン
ウォルヴァーハンプトン:シルヴァン・イーバンクス=ブレイク(2008年)
移籍金:150万ポンド(およそ2.18億円)
今は10部リーグでアマチュアとしてプレーしているイーバンクス=ブレイクだが、ウルヴズでは1年半で37ゴールを決め、プレミア昇格に大きく貢献した。
次点:エウデル・コスタ