「レストランバス」で熊本ちょい旅 新コースも

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2階建てのレストランバスで、景色を眺めながら食事を楽しむ乗客ら。奥は熊本城=1月30日、熊本市
レストランバスで地元のシェフが腕をふるった料理

 観光地を巡りながら地元の料理を楽しむツアーが人気の「レストランバス」。昨年、県南地域で始まり、今年は県北や阿蘇、天草、熊本市の各コースも新設された。6日から期間限定で運行が始まるのを前に、試乗会に参加して魅力を探った。(馬場正広)

 レストランバスは全国に5台あるうちの1台。2階建て23席で、1階にIH調理台や冷蔵庫を備えた厨房[ちゅうぼう]、2階にはテーブル付き座席が並ぶ。

 試乗会には飲食店や旅行会社の関係者ら約20人が参加。県庁発着で桜の馬場城彩苑や熊本港など熊本市内を約2時間かけて巡った。

 「眺めがいいね」。2階席に座った参加者たちが口をそろえる。見慣れた市街地も、地上約3メートルから見下ろすと新鮮に映る。天井は開閉式の透明な屋根。スタッフが手動で開放すると、心地よい風が入ってきた。

 この日の料理は八代市内のイタリア料理店が提供。バンペイユと生ハムのサラダ風、クロダイのカルパッチョ、サツマイモのクリームチーズ添えなど、シェフがバス内で腕を振るった本格的メニューがずらり。ワインなど酒類の提供もある。

 熊本城や海など車窓からの眺望を楽しみながらの食事に参加者の会話も弾む。料亭従業員の松村愛さん(39)は「料理と景色で特別な気分を味わえる」と感激しきり。折り返し地点の熊本港で、県産牛肉のタリアータやデザートが提供された。満腹感と非日常感に満たされた至福のひとときだった。

 ツアーは、県観光連盟と県、民間企業2社が企画。収穫体験で農園に立ち寄ったり、道の駅で買い物したりできるのも魅力だ。同連盟の脇俊也事業推進部長は「農業が盛んで観光地が豊富な熊本らしさをいかせる」と話した。

 3月末まで。玉名市のいだてん大河ドラマ館などを訪ねる「県北」やパール柑の収穫体験がある「天草」などのツアーがあり、計23回運行する。参加費は1人1万円。要予約で、すでに満席の回もある。九州産交旅行センターTEL096(300)5535。