二岡が2時間9分15秒で日本人トップ!岩田、橋本もMGC出場権獲得!【第68回別府大分毎日マラソン】

陸上 試合サマリー

第68回別府大分毎日マラソンは2019年2月3日(日)に行われた。モロッコのラクーアヒが自己ベストとなる2時間8分35秒で見事優勝!日本人トップは二岡で、自己ベストを4分以上縮める2時間9分15秒の4位でフィニッシュ。5位、6位の橋本、岩田もともに2時間9分台となり、合計3人がマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得した。2時間10分台の選手も続出するなど、非常にハイレベルなレースとなった。

5km

風がやや強いのか、スタート直後は1kmを2分55秒前後のペースで進む。海外招待選手を中心に先頭集団が構成される。注目の大六野(旭化成)は集団の中盤あたりで様子を伺うような走りを見せている。ペースメーカーのひとりとしてレースを引っ張るのは、東洋大学の山本修二。箱根駅伝でも快走を見せた次世代のスター候補がレースをつくっている。

10km

6kmの給水地点で先頭集団が少しばらけたものの、大六野や橋本など有力選手はしっかりと給水を手にする。8.8kmあたりから初マラソンとなる旭化成の茂木がやや遅れ始める。レースは1kmあたり3分ちょっとと例年よりやや速いペースでの好展開となっており、ペースメーカーの山本がすばらしい組み立てを見せている。

15km

順調にレースが進む中アクシデント!給水ポイントで中国電力の岡本直己が転倒した。全国男子駅伝でも15人抜きを見せるなどココ最近好調を維持していた岡本、沿道によって立ち止まってしまう。14kmあたりで注目の富士通、荻野も遅れ始めてしまう。MGCを狙う荻野はここで粘りたい。途中から小雨がぱらつき始め、湿度が上がりランナーにとってはやや走りやすいコンディションになってきたか。

20km

好ペースのためかサバイバルレースの様相を呈している。17km手前で今度はカネボウの文元が遅れ始める。先程遅れた荻野も2時間12分24秒以内に入ればワイルドカードでMGC出場権を手にすることができる。20km到達のところでペースメーカーだった東洋大の山本が仕事を終える。1km3分台の安定したラップタイムを刻み、好レースをつくっている。先頭集団には深津や大六野、橋本、園田といった実力者がしっかりとついている。

25km

先頭集団は依然として好ペースでレースが進み、25km通過タイムは1:15:52と大会記録である1:16:00を上回る素晴らしい展開を見せている。後方では富士通の荻野のペースの落ち込みが気になる。先頭からは離されたものの2時間12分24秒以内でゴールすれば良い荻野だが、1kmあたり3分15秒台まで落ち込んでおり、このままだとMGC出場権獲得が危うくなる。荻野がついに足をとめ、レースを棄権してしまった。

30km

26kmをすぎたところで招待選手でMGC出場権を持つ上門が苦しい表情を見せ、先頭集団からやや遅れ始める。必死に食らいつき先頭集団に戻るが、今度は中電工の大崎が苦しい走りになる。そして30km手前の登りで初マラソンの大六野がついに離されてしまう。これで先頭集団にいる日本人選手は、兼実、園田、伊藤、橋本、二岡あたりとなる。

35km

大六野は初マラソンの試練なのか、10秒20秒とじわじわと離されてしまう。そして33kmをすぎたところでついに一度歩いてしまう苦しい走りとなっている。中国電力の松井も先頭集団から離されるなど先頭集団はサバイバルレースとなるなか、ついにレースが動く。モロッコのラクーアヒら海外勢が飛び出し、日本人選手は置いてかれてしまう。残る終盤戦、日本人選手の健闘に期待したい。

40km

先頭はラクーアヒ、快調に後続を離し続ける。日本人トップ争いは熾烈を極める。一般参加の二岡が素晴らしい走りで海外勢に追いつき、抜き去る展開に。その後ろから橋本と岩田が競り合うカタチで海外勢を抜き、二岡にせまる。このままいけば少なくとも3人はMGC出場権を獲得することになるどころか、2分8分台の可能性も残している。好タイム続出となるか!

上門大祐や園田隼などMGC出場権を持っている選手を中心に、注目選手が集まる今大会。好記録が出た午前中の丸亀ハーフマラソンにつづき、別府大分毎日マラソンでも好記録が期待される。

第68回別府大分毎日マラソンの速報は詳細をご覧ください。

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